2020年1月24日
「待てど暮らせど荷物は来ない…」
朝。やはり荷物は届かなかった。
明日にはナポリに移動する僕たちはホテルのレセプションでかなりゴネたのだが、初日に現れたイケメンはもう姿を現す事はなく、頼りにならない女性スタッフがなんともいえない対応してくれただけだった。
別にホテルの人が悪いわけではなくイタリアの輸送事情が良くないからなのかもしれないのだが、現時点では我らの荷物がどこにあるかもわからないらしい…つらみ(*´꒳`*)
加えて、環境が変わって寝付けないのか夜中泣き叫ぶ息子を交代であやしながら寝た僕たち(というか妻は普段もいつも頑張ってくれていて、僕がホテルの狭い部屋のなかでその状況がしんどかっただけかもしれない)は、疲れの全快しないまま朝をむかえた。
仕方なく『なんとなく洗った』感のあるヒートテックとTシャツにダウンを羽織ってで コロッセオに向かう。この日は朝は適当にすませた気がする。なんとか服が乾いただけでもよし!
遺跡見学は、観光客を避けるため早めに動きだすのが鉄則!
コロッセオのあるあたりまでは市内バスを利用。
ここでもGBポケットの力が存分に発揮され、一瞬で折りたためることが満員バスの中でどれだけ重宝するか身にしみた。
ローマ市内は要所要所が30分位で市内バスで行けるようになっていてかなり便利だ。チケットはバス停近くのキヨスクで購入できることが多い。(車内では売っていないようだ)
ちゃんと購入して乗ったけれど、実際にはチェックもされず本当にチケットが必要かどうかも疑わしい様子だった。笑
コロッセオに入るチケットが手に入る場所は2つあって、1つはローマ遺跡 フォロ・ロマーノの近く、もう一つはコロッセオのチケット売り場だ。
ネットの情報によるとコロッセオでのチケット購入はかなりの行列となるため避けた方が良いとのことで僕らもその情報を頼りにフォロ・ロマーノ遺跡の近くでチケットを購入した。
結果的にこれは正解で朝10時前にはコロッセオの周りには行列ができており、事前に購入できた僕たちはすんなり入ることができた。
小さな子供を連れてきて良かったと思う事は、ほとんどの観光地で優先的に列に入れてくれたり特別の通行路を用意してくれていることである。
この辺イタリアはさすが観光立国だと思った。
コロッセオはきれいに整備されていて、ベビーカーでも問題はなかった(がたがた言う車輪が心配ではあったが)、さらにベビーカーや障害のある方向けエレベーターも使用させてくれてかなり助かる。ここまでされると、すべてのイタリア人が超いい人に見えてくるぜ‥。
『ジョジョの奇妙な冒険』が好きならコロッセオはもはや聖地巡礼ではある。
いや、実はひとりワクワクしていたのだよ。
だが、妻はあまり漫画を読まないのでその辺の盛り上がりは僕の心の中に今回はしまって、ひっそりとひとりポルナレフの影を探していた。
(コロッセオの男に会え!!)
「この階段はーーッッ!」とかひとりでしみじみ思いながらコロッセオを堪能。
娘は「カモメさん!」と喜んでいたり、他の子どもたちと遊んだり、楽しんでいた。
ただ少し残念だったのだけど、コロッセオは想像以上のものではなかった。これが古代ローマの時代に存在して機能していたことは驚くべきことだが、この遺跡自体から特別な感動は憶えなかった。小さい頃から来てみたい場所のひとつではあったのだけど、、観光客が多すぎたのかな。朝から激混みだった。
いまいち、闘技場という設定に萌えないのかもしれない。
その後は街をぶらぶら。
花を売る車が素敵。
トリップアドバイザーで評価の高い店をチェックしていたのだが、歩いている途中にカルボナーラ発祥の店を見つけてそちらに入ることに。営業時間がまだだったので、近くの有名なチョコレート屋に入ることにした
おすすめしてくれたチョコレートを(1粒2ユーロ位するのだが)試食させてもらったのだけど、あまりにも濃厚すぎて僕たちには合わなかった…子供たちが2人とも眠っていたのでジェラートを頼んで2人でなんとなく話をしていた。
我が家には「3歳になるまで砂糖のついたお菓子はやらん!」という鉄の掟があるので、ジェラートを食べるのもこどもがいる時を狙わねばならないのである。
窓の外をぼーっと見ていると石畳の道をめちゃくちゃかっこいいおばあちゃんが歩いていた。さすがイタリア!
正午位になって開店時間になったレストランに向かう。僕はカルボナーラがめっちゃ好き。
その発祥の地その名も【La Carbonara】なのだから、期待は膨らむ。
開店してあっという間に満員になった超人気店!
ホールはお兄さん1人で回しているのだが、映画かな?と思うほど演技がかっていて楽しい。
テンションの高いお兄さんにカルボナーラともう一つのトマトソースのパスタを注文し、しばらく待つ。
運ばれてきたカルボナーラ。見た目は普通。
だが何故か他のテーブルより量が少ないような‥そして形が崩れているような‥。(隣の芝は青いのか)気のせいかな(^^)
いざ、実食!
これは!
ふつうだ!(笑)
特に極めておいしいわけでもまずいわけでもないとっても普通のカルボナーラ!
「発祥の店、なだけで世界一おいしいわけではないもんなぁ‥」と僕は白ワインと注文したのに間違った運ばれてきた赤ワインを一緒に、ちびちびやりながら1人ごちていた。
ここから生まれて、カルボナーラは進化を遂げていったんだね。きっとね。
ランチの後もかなり街を歩き、パンテオンにたどり着きその辺の店をぶらぶらした。
昼ご飯がなんとなく満足いかなかったのでせっかくイタリアに来たのでおいしいものが食べたいと言う僕の思いは爆発。
結局帰りのバス停の近くで見つかったレストランに入ったものの、そこでもなんだか満足のいく食事ではなくフラストレーションも溜まったまま終わった1日となってしまった。
小さなこどもがいると、なかなか行きたいレストランにも入りにくいものだ。
宿に帰ると、やはりやはり荷物が届いておらず。諸々のストレスから「絶望した!」と叫びたい位だった。
妻との間では最悪の場合、ナポリ行きを遅らせるか、と言う話もでつつ。
仕方がないのでまた洗濯をし頼りにならない宿のスタッフと小競り合いをしながら、明日朝にこそは荷物が届いてほしいとラストチャンスに願いをかけて就寝したのであった。
届け荷物!!
楽しい旅にさせて!