アルフォンス・ミュシャ。
その画家が好きで僕はプラハに来たかった。
1900年代初頭くらいに活躍した人で日本では缶コーヒーのデザインとかにも入っていたことがあるので有名なのだけど、なぜか彼の美術館が地元である大阪と、このプラハにある。
彼がスラヴ民族の伝説に基づき描いたこと作品は、なんと壁画らしく、どんなスケールのものなんだろうと僕は大学生の頃から想像を膨らませていたのだった。
スラヴ叙事詩はミュシャ美術館ではなく、ヴェレトゥルジュニーという国立美術館に展示されているようなのでこの日はとりあえず、ミュシャ美術館とカレル橋やプラハ城という見所を巡ってみることにした。美味しいものは後にとっておきたいタイプ。

プラハの町って町中こんな建物ばっかりで本当に町並みが美しい。歩いてるだけで楽しいし、観光客が多くてもそんなに気にならない気がする。

本で見た、そんなに有名じゃない習作も展示されていて嬉しかった。
1番見たかった「Star」という作品には圧倒された。ひとりのロシア人女性が荒野で座り込み、それを狼の群れが狙っている。女性は全てを受け入れるかのように両手を広げて夜空に浮かぶ一つの星を仰ぐのだ。
運命を静かに受け入れる、ということを描いたこの作品には本で見たときから引きつけられるものがあったけれど実物はやはり全くの別物だった。
ただこの美術館自体は小さいし、そこまで展示の数も多くない。そこは残念。
カレル橋を目指す。
カレル橋ってなんやねんと思いながら。とりあえずプラハはそこと城とどこのサイトにも書かれているもんだから。


道でよく売ってたお菓子、シナモンの味がして美味しい。棒に巻いてクルクル回しながら焼いている。

時計塔!
これはデザインがかっこいい。
隣のツアー客のガイドさん曰く下の時計は1年でちょうど一周するようにできてるんだとか。


噂のカレル橋!
確かにここからの城の眺めは格別だねー!音楽を演奏している人達がいて、それに合わせて踊っているナイスな初老カップルがいた。
こんなとこでこんなんされたら惚れてまうやろー。惚れ直してまうやろー( ゚д゚)
大勢の観光客の中で踊るこの一組は本当に素敵でした。

プラハ城!

建物がでかくて写真にはいらんのだ。


カセドラルの中のステンドグラスも綺麗。

警官隊(?)が城の周りで行進してたんだけど、生オーケストラの演奏付きでやたらカッコいい…。子供達が真似してたけどそらそうやわなー、憧れるわこれは。

その後は旧市街をぶらぶら。チェコはガラス細工が可愛いなー。
雑貨とかも可愛いのが多くて長旅じゃなければ買いたかった…。

で、二日目にして気づいたのは、交通機関のチケット誰もチェックしてない( ゚д゚)!ってこと。
「プラハの交通機関のシステムはほんとバカなのよねー。夜なんてチェックしてるひと見たことない」
とMarcelaが言っていたけど、夜だけちゃう、一回もチェックされてない!
全員素通りやー。
3日券買ったけど、地元の人達はなんも買ってないんとちゃうやろか。
タダで乗れるのは(庶民にとっては)ええことやけどもなー。