踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

インカ・トレイル②〜地獄のチャレンジ・デイ

1月24日

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「4日間のうち、2日目が1番チャレンジングだ。でもどうか楽しみながら進んでほしい」

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ガイドのホセはルートの説明をしたあとコカの葉の噛み方を解説した。コカの葉はコカインの原料となることで有名だけど、噛むことで身体の疲れや痛みをとったりできるらしい。

丸めて口の中にいれて、ほっぺたと歯の間にしばらくおき、唾液と混ぜて噛む、というのがノーマルな方法らしい。僕は味が好きではなくて、実際にはそんなに使用しなかったのだが荷物を運ぶポーターの人々はこれでもか!ってくらい口にいれてた。

コカの葉の正直効果の程は不明。。ちょっと楽になる気もするしそんなに変わらない気もする。

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2日目の道は、思っていたよりもきつかった。
ずっと山の傾斜が続き、最初はいいのだけど午前中が終わる頃に膝と腰にきた。

アメリカ人の通称「スペクタクル・ベアー」のパブロはその巨体のせいか僕以上にこたえていて、先頭をいく僕と若者カイルと40分以上差ができてしまっていた。

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果てなく続く山道。
僕の前を歩くカイルはどんどん進んでいく。僕は歩きながら、自分のペースを乱さないようにすることに集中していた。

競争じゃないんだ。
そう言い聞かせても、人間は自分の前をいく人の背中が見えているとどうしてもペースを乱されて早足になってしまうものだ。

生きることも同じで、皆んなが同じように歩いていくのに焦って自分のペースを乱してしまうことがある。でもやはり人はそれぞれ「自分のペース」というか「呼吸」があってそれを乱すと生きにくくなってしまうものたなんだと思う。

雄大な自然の中で呼吸を乱すな、と言われてる気がして僕はゆっくり息をしながら息を乱さないように歩き続けた。

「気持ちいいな」

と僕は思った。旅にでて10ヶ月。旅に出る前は短時間にいかにタスクを消化できるか、スピードを問われる生活をしていたけれど。ゆったりした時間のなかに身を置くことにできたことが、呼吸を整える事の大切さを「実感」に変えてくれたのかもしれない。

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4200m地点!!
パブロンのペースとはだいぶ違って40分ほど待つことになってしまったけれど、なんとかセクシー・プーマズは全員インカ・トレイルの山場を超えることができた。

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峠の向こう側はこちらとは全然違う天候で、強い風が吹き抜けて雲が足早に動いている。

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下り道が楽だというわけではなく、ここからの下り道も膝にこたえた。ここからまだ3時間くらい歩き続ける。この峠は【Dead womans pass】と呼ばれていて、インカ・トレイルの一番の難所になっているようだ。


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ハードな1日を終えキャンプサイトで休む。
コカ茶が身体の疲れを癒してくれる。

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夕食を終え(シェフのバチスタさんのつくる料理が抜群に美味しい)、ホセが明日について話す。

3日目はアップダウンが激しいが、今日ほどではないらしくインカ時代の遺跡もいくつか見られるそうだった。

この夜、僕は生まれて初めてくっきりと南十字星を見た。

キャンプサイトから見える沈む夕日も、本当に美しかった。


③へ続く。