チェコ③〜スラヴ叙事詩、金の虎〜
10月14日
プラハ市内はメトロ、バス、トラム、使い勝手が良くて便利。雨にもそんなに濡れずに移動できる。
トラムは慣れればわかりやすい乗り物なんだけど、結構スピードが早くて車内は揺れる。
ヴェレトゥルジュニー美術館の前にはなぜかトラムでたどり着けず近くから歩くことになった。ここは建物の構造自体が構造主義がどうとかで有名らしい。建築の専門用語はわからないけれど。
嫉妬。スラヴ叙事詩を始めて見たときの僕の感情はそれが1番近かったと思う。
その大きさと迫力、壁画のもつ空気に圧倒されたのは言うまでもない。それ以上にこの作品群が放つ「熱」はまさにライフワークとしてミュシャがこれに取り組んだことを感じさせる。
人生をかけられる事を見つけられる、見つけられた、ことが素直に羨ましい。
自分もそういったものに取り組めるようになるのだろうか。
そんなことを言っているようではだめなんだろうが、探し求めなければ見つかるわけもない。「求めよ、さらば与えられん」というのは真実だと思う。
「求めたからって手に入るわけじゃないけど、手に入れたやつは皆求めて努力してたよね」っていうはじめの一歩の鴨川会長的な言葉もまた真実だと思うけれど。
スラヴ叙事詩について。
なかでもクリムトの作品に心を掴まれた気がした。昔はなんとも思わなかったのに。時間が経つにつれて心にふれるものが変わってくるのはおもしろい。
さて、スラヴ叙事詩、なんと日本での展示が2017年に決まったそうです。どうやって運ぶのか!でも是非見て欲しいですね。これは人類の遺産だと思う。
その後またトラムで移動し伝説のビール屋「金の虎」へ。
3時開店で開店と同時に満席になるという、漫画「もやしもん」でも噂になった有名店。(読んでないけど。)
時間が早かったので一回くらいチェコ料理食っとこうと近くのレストランへ。
ソースがうまい。蒸しパンが添えられている。そんで肉料理の上に生クリームとブルーベリーソース(?)のってんのな。田舎者の舌にはびっくりな組み合わせだよ!
念願の金の虎へ!
ええわあ。おっちゃん達の乾杯する雰囲気好きやわあ(´Д` )
ずーっと長い間作られてきた空気ってもんがあるよね。さすが老舗。色んな有名人も訪れてます。それでも常連さんを大事にしてて、18時以降は常連さんしか入れないらしい。
15時の時点で確かに満員。すげえな。
メニューはない。
なぜならビールしかないから。
コースターをテーブルに置いたらデュエルスタート。そのあとはビールを飲み切ると瞬殺でグラスが回収されて問答無用でネクストビール。
おかわりの旅に渡された紙におっちゃんが線を引いていく。線の本数だけお会計すればいいという、全くシンプルなシステム。レジなんてないぜ。シブい。
ビールは確かに美味い!
けど好みの話でいうとさっきのビールのほうが好きかなあ。
ビールつぐおっちゃんをずーっと見てたけど結構雑なんやよな。
グイ、カパッ、バンッ! みたいな。
まあでも何十年もビールをつぎ続けてるレジェンドに俺なんかが言えることは何もねえや。
ビールも美味しいし、思いっきり地元感が味わえるのがこの店のいいとこですねー。
なんでもネットで帰るから、旅先ではほんとに便利だよなあ(´Д` )