踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

髭とKamaral。②

5月11日

マラッカ観光に車で向かう僕ら。
Kamaralはいつも歌を歌っているのだがやたら歌が上手い。

「実は職場でバンドを組んでてボーカルしてるんだ。オーディション受けろとかも言われるけど、安定した仕事を捨てる気はないからねー」

なんというまともな人間だ(´Д` )


途中でKamaralの妹の友達2人が合流し僕らは5人で行動することになった。

マラッカはポルトガルの統治していたころの町並みが残っていて、旧市街はすごく綺麗だ。
僕らはその辺りに車を止めて、ぶらぶらしながら、ポルトガル時代の要塞のあとや、協会のあとが残っているところへ出かけた。

女の子3人はすごくシャイで、外国人と話したいけど恥ずかしい!という感じだった。

天気が良くて暑かったので、女の子達は近くのモールで涼んで待っていることになり僕らは男2人で要塞にむかった。


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あっついなー!と言いながら協会あとに続く長い階段を登る。上からの眺めはなかなか見晴らしがいい。

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「もうここに来たら、マラッカ観光は7割終わり!」とKamaral。


そのあとは妹たちと合流してぶらぶら。

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妹の友達の1人が僕のことを「カッコイイ!」と言ってくれたけれど、歳を教えたら一瞬で「あー、そりゃだめだわ」という顔をされた。悲しきおっさん。そりゃ15歳からみればなあ。

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SIMカードを買うのを手伝ってもらう、やっぱりこのシステム良く理解できない。マレーシアでは「SIMカード」と「インターネットプラン」は別だとか言われるけどもうちんぷんかんぷんや。
結局Kamaralに使えるようにしてもらったけど早く自分でなんとかできるようにならねば…。

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サトウキビのジュース。ビニール袋に入っててこぼしそうだし持ちにくい。車の中ではここにつっとくのが定番らしい。

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ココナッツの餡いり饅頭。甘すぎず美味い。


「で、どうする?明日はどこにいくの?」

ひとしきり観光を終えたころKamaralに聞かれた。

そうだ。僕はKamaralとは2日間一緒に過ごすことになっているけど、12,13日の予定は何も決めていない。14日にはジョホールバルで日本人の友達と会うことになっているので2日間余裕がある。

この2日間に関してはKLにいた頃から色々と考えてはいて、国立公園や、ティオマン島にいく、もしくはバトゥ・パハたいう小さな町にいく、という選択肢はあったものの、何も決めれずにいたのだ。

まあでも少し体調も悪かったし、もう早めにジョホールバルへいこうと思った。Kamaralも仕事でジョホールバルにいくことになっていたのでそれなら一緒にいけるからだ。しかもバスで行くものだと思っていたのが、彼の車で送ってもらえることに!

「お!いいね!そしたらもう今夜出発しよう!そんで僕のホームタウンに寄って、明日の朝ジョホールバルへ向かおう!」

さらになんと、彼のホームタウンというのが僕がいこうかと迷っていたバトゥ・パハで僕は偶然にもその町にも立ち寄れることになったのである。

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夜まで一眠りして、晩飯を食べてから出発。地元の食堂でご飯を食べていたら、スプーンが入っているところに一緒にはいっていた笹みたいな葉っぱでつつんだ「何か」をKamaralが開いて僕にみせた。

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中にはピンクの練り物状のものがぺっとりくっついている。

「これは…」

「食べてみ。食べたら何か教えてあげる」

ぼくは恐る恐るそれを口にした。
ラオスで「アリの卵」を食べる話を聞いたことがあってそういう類のものかなと思っていた。

得体の知れないものを食べる時の人間の味覚はあてにならない。はじめてたべるような味がするように感じる。

「これは『オタオタ』と呼ばれるもので…」

僕は頷きながら飲み込んだ。

「オタ、は脳。サルの脳ミソさ」


ついに来たか…いつかくるとは思っていたものの衝撃を隠せない僕。

うおお、という謎の声をあげてしまった。



「嘘だ」

?!!

「はは、オタオタは魚のミンチだよー。いい顔してたなー!相当びっくりしてた!」

大爆笑するKamaralと妹を前に僕は逆にほっとしていた。しかし魚の味には感じなかった。。。

Kamaralはご飯を食べながら自分の話をしてくれた。

「実は大学はエンジニアの学位をとって卒業して、大学院からも合格もらってたんだけど、父さんがもうお金払いたくないっていってね。いきたきゃ自分で働いてお金貯めていけって。で、いまの仕事をしてる。」

「いつかは大学院にも行きたいなー、とは思うけど公務員の仕事は安定してるし辞めたくないしなー。」


僕らは夜の道をバトゥ・パハに向けて走った。1時間くらいのドライブだった。

彼の実家は町の郊外で小さなマートを経営していて日曜品や野菜なんかを売っているみたいだった。

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22時くらいに仕事を終えたKamaralの家族に近くの食堂でご飯をご馳走になった。
言葉は英語で少し通じる程度だけど、お父さんはいつも笑っていて「もっと食え、もっと食え」とご飯をどんどんついでくれるいいおっちゃんだった。

Kamaralは6人兄弟の真ん中で、マレーシアではそれくらいの兄弟の数が普通なんだとか。なんと親族には14人兄弟の家族もいるらしい。

この日は実家に泊めてもらって、リビングのソファで寝たのだけど壁に思いっきり花の模様の隙間が空いてて蚊が入り放題なのでは!と危険を感じていたのだが
その高さだと蚊は入ってこないよーと言われた。

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絶対うそや(´Д` )
蚊除けのクリームを全身に塗りたくって寝る覚悟です。


兄ちゃんのナサ君が寝る前にそっと蚊取り線香を置いていってくれました。

マレー人ほんと優しい。