踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

Mae sot、最後の夜。

5月1日夜

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ジャングル・レストランはMae sotの中心から少しタクシーで行ったところにある。

ものっすごいオシャレでこれは日本でも流行るんじゃなかろうかと思うほど(´Д` )

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一緒にごはんを食べたのはイギリスやデンマークからの医学部の学生や、他のボランティアで来ている人たち。

欧米の人達はテーブルについて食べ物をシェアしよう、となると「ベジタリアンとそうじゃない人にわかれよう!」となることが多い。
日本でもだいぶ受け入れられてベジタリアンやビーガンだが、本当に身体にいいのかどうか僕にはわからない。
ベジタリアンである理由はそれぞれで、「動物が好きだから」とか「その方が健康的だと思うから」とか。

食べることは生きることに直結しているので、僕はこの「食べることに制約をもうける」ということはすごく面白いことだと思う。

食べ物選ぶことだけでなく、食べ方にも違いを見つけることができる。
メータオ・クリニックで一緒に昼ごはんを食べているときにミャンマー人の若い男の子が手でご飯を食べていて
スプーンなんかで食ったら、味がしねえー」と言っていたのが面白かった。

道具や、器によって人間は感じる味も変わるのだから、食べるということは本当に興味深い行動だ。


ま、そんなことぬきにこのレストランほんと美味しかったんだよー(´Д` )!雰囲気もいいし!なんかレストランの中に小川が流れててその横でカップルがイチャイチャしてるんだが、「わかる!わかるわ!この雰囲気なら!」と思ってしまうくらいいいムード!

Mae sotに行った際には是非お試しあれ!


色んな人と話したんだけど、特に小児科医のジェインとよく話した。

彼女は小児科医になってしばらく台湾で働いてから、何度かメータオ・クリニックや他のボランティアでMae sotに来ている。
年も同じくらいで、やってることも似たような感じるだったので話していて楽しかった。

「両親は、仕事やめて、こんなことするなんて理解できないっていうわよねー。わかるでしょ?」

彼女はアフリカのスワジランドに小児科医として行くプロジェクトに応募したらしく、もし受かって早ければ10月には向こうに渡るそうだ。

「あたしがアフリカでどこまでできるかわからないけど。専門はアレルギーだしね。行くまでにもっと勉強しないとなー!」

ジェインは代替医療にも興味があるらしく、いつかカナダのNatural medicineの学校にいってみたいと話していた。
そんなところもあるのかー、と僕が自分の医療人類学への興味を彼女に伝えると彼女は興味深そうに話を聞いてくれた。

ジェインは日本にも何度も来たことがあって、少し日本語もできる。
いつも大阪で泊まる宿が、僕の友達が運営してる宿「おどり」だったりして、びっくりした!



「人間の身体を触るってほんとストレスすごいよねー」

違う分野の人と話すのも楽しいけど、やっぱり同じ分野の人達と「わかるわかるー!」と共感し合う瞬間も大切だな。
自分の中にあったストレスがふわっと無くなっていく感じがした。




ジャングル・レストランで楽しい時間を過ごして、一旦宿に戻って眠ろうとしていると部屋の扉がノックする音が聞こえた。

昨日一緒に日本食会にいたタイ人のジャンちゃんが「ユウタが話したいっていってるんだけど、もう寝ちゃいますか?」と。ジャンちゃんはたまたま部屋がとなりだったのだ。



ロマンスのお誘いではないのね(´Д` )

とおっさん脳を爆発させながらも、ユウタ君からの電話を受け取った。ユウタくんはSVAにインターンで来ている25歳。
イギリスの大学院を卒業していて、僕はその辺りのことも聞いてみたかったし、なんとなく彼に興味があったので「飲みにいきましょう!」と誘いにのった。

この期を逃せば、もう2度とないかもしれない機会は絶対に逃さないようにしたい。Now or never!!

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というわけで宿ならほど近いBARで語り散らかしました!

ユウタくんの開発学にかける思いや、NGOで働くこと、ミャンマーの人達について思うこと、イギリスの大学院での生活、勉強になることをたくさん聞かせてもらったんだけど

ミャンマーの女の人はやはり美人が多い」

ということに共感を得れたあたりが最高潮でした。本当にありがとうございました。


「僕たちのボスがよく言うんですよ、国際協力できるやつは『若者、化物、馬鹿者』だって」
とユウタ君は語った。
いい言葉だなー、と僕は言葉を胸に刻んだ。

「イギリスの大学院で学位をとる、って最低限のスタートラインにはたったけどこれから社会人として経験を積まないと。開発学なんてやってるひと、そらこそ腐る程いますからね。」

その後、NGO職員やインターンの給与の話等つっこんだところにも話は及んだ。気になっていたことも聞けて勉強になった。


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タイ人の人達と卑猥な言葉が飛び交うゲームをした一幕。日本と変わらないなーと思った(´Д` ) ゲイの人とかがナチュラルにいるあたり、下世話な話にも幅がでて面白い!


「ナイト・マーケット、まだあいてると思うんですが、いきませんか?」

時間はもう深夜1時をまわっていたと思うがNow or Never!で僕らはナイト・マーケットへ向かった。

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Mae sotで1番だというカシューナッツとチキンの炒め物とビール。そして〆の麺。

最高でした。

僕はモチベーションについてユウタ君に聞いてみた。
国際協力をする人達をみて本当にすごいなと思うのは「この人達のために人生をかける」というモチベーションがあるように感じることだ。

僕が所属しているNGO Japan dental mission 

の澤田師匠も、メータオ・クリニックの伝説の眼科医Dr.フランクも、20年ないしは30年に渡って海外での、医療支援を続けている。

澤田先生はフィリピンとバヌアツに、Drフランクはメータオ・クリニックで、2人とも、まだそれぞれの町がジャングルだったころから現地の人の生活に寄り添って活動している。

そのモチベーションがすごいと僕思う。僕は何十年にも渡って支援を続けられる思い入れも覚悟もまだない。これがおそらく「ボランティア活動」や「支援」を続ける上で1番大切なところになってくるだろうと思うのだが。

「その土地に長くいて、愛着がわくのもあるんじゃないですかね。僕も少し思い始めてます。ミャンマー難民の人達に何かしたいって」

ユウタ君はそう言った。

NGOで働くことのいいところは、現地の人に距離が近いところだと思うんです。政府団体とか、そういうところはやっぱり少し、遠いんですよね」



はじめて一緒にフィリピンに連れて行ってもらったとき、僕はJDMの澤田先生に聞いたことがあった。

あれはセブ島からカオハガン島に向かう夜の舟の上だったと思う。

先生はどうして、20年以上もこの島の人たちの為に活動できているんですか?と。

澤田先生は暗くうねる海を見つめながらこういった。

「崎山さんと約束したんや。約束は守る。それが男や」

崎山さんというのはフィリピンのカオハガンという島で活動を続けておられる日本人の方で「何もないけど豊かな島」という本も書かれている方だ。
現地にいった際には僕も色々なことを教わった。

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす (新潮文庫)

何もなくて豊かな島―南海の小島カオハガンに暮らす (新潮文庫)

ずっと続くモチベーションというのは、自分の出世とかに関わっていない限りは、約束とか、少しずつできてくる思い入れとか、そういったところから来るのかもしれない。

少なくとも定住の地のない僕には、まだまだ遠い話だ(-_-)長期間にわたって人道支援をつづけておられる方には尊敬しかない。


こうしてMae sotの最後の夜は、国際開発、支援についての熱い話ですぎていった。

決して、いや決して、女の子の話ばかりしていたわけではないことをここに強調しておく。

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「明日、ちょうど打ち合わせがあるんで、よかったら宿から空港まで送っていきますよ。Save the childrenの人が拾っていってくれると思います」

悪いようー、いいの?と聞くと

「大丈夫ですよ!タイはサバイ・サバーイなんで!」とユウタくん。

サバイ・サバーイ。
大丈夫、なんとかなるなんとかなる、という意味のタイ語らしい。

僕はなんだかこの一言にすごく癒された。

サバイ・サバーイ!

という響きも気に入った。

気づけばもう3時をまわっていて僕らは月の綺麗な夜道を自転車で宿まで帰った。

明日からはまたバンコク

数日間、今回の経験を消化するために思いを巡らせる時間をとりたい。