キルギス⑦〜ビシュケク、JAPANセンター
10月1日







8時のビシュケクに帰るマルシュートカを僕らは待っていた。村はずれの十字路にだんだんとマルシュートカを待つ人たちが集まってくるのだが、なかなかやってこない。結局小一時間くらい遅れてマルシュートカは出発した。
Davidはオシュという町にナリン経由で向かおうとしていたのだが、ナリン経由のオシュ行きマルシュートカがないということを宿の主人から聞き、急遽一緒にビシュケクに戻ることになった。
「やっとビシュケクできるー。シャワー浴びたいー。」
フリュは小さくガッツポーズをしていた。あの宿にはシャワーがなかったので僕らは丸三日シャワーを浴びていない。
髪の毛が油っぽくてベトベトする。僕も早くシャワーを浴びたかった。
マルシュートカは5時間半くらいでビシュケクについた。乗馬でやられていた僕らのお尻は悲鳴をあげていて、普段だったら爆睡なのにこの日はまったく眠れなかった。

ビシュケクに帰ってきてとりあえず飯。
それから宿に帰った。
ゲストハウスの主人のBikaはいなかったけれど他の宿泊客が扉を開けてくれて中に入ることができ、ちょうど3人分のベッドがあいていて僕らは真っ先にシャワーを浴びてベッドに倒れこんだ。

壁には参考図書として金子みすゞの本などが挙げられていて、ナイスチョイスやなーと思った。

僕が剣道協会の連絡先を知りたいというと受け付きの女の子はすぐに連絡をとってくれてメールアドレスを教えてくれた。一緒に稽古ができるといいんだけどな。すぐにメールを送ったけれど、返事はくるだろうか。
夜、Bikaがやってきて一緒にご飯を食べに行った。

彼女が連れて行ってくれたレストランがものすごくいい雰囲気で(どちらかというとキルギスよりもウズベク風だと彼女はいっていたけど)、僕らは昨日食べ損ねた羊の肉を食べるぞ!とシャシリクをオーダーした。高そうに見えるけど、バックパッカーの許容範囲の値段だった。

ビールを頼むとハイネケンがでてきた。
ヨーロッパではハイネケンなんてもんは他にビールが無いときに出すもので少なくとも「美味しいもの」ではないらしく、Davidはハイネケンかよー、キルギスのビールないの?と聞いていたけれど、レストランにはハイネケンしかなかった。キルギスではハイネケンはいいビールなんだけどなー、とBikaはいう。
どちらがいいとかではないけれど、外国のビールへの単純な憧れとかはやはりあるんだろうか。
キルギスでやりたいことはもう剣道くらいなんだけど、早く連絡こないかなあ。
次に行くイスタンブール、その先の国々の情報を集めながら僕は思っていた。