踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

フィンランド②

2月18日

フィンランド3日目

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テンペリアウキオ教会にいってみた。
ヘルシンキで有名な、デザインのいい教会。

詳しくはこっち。

正直な感想をいうと、デザインが格好良いとは思ったけれど「その場にずっといたい」と思うような建物ではなかったかな。


この日のヘルシンキは雨が降っていて流石に寒かった。街をうろついていても身体が冷えるので、途中でスシバー(ブュッフェ形式の安いところ)に入って寿司とあとなぜか一緒に並んでいる中華をたらふく食べて、パートナーと2人ゆっくり街を眺めていた。

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冬のヘルシンキは屋内マーケットと雑貨屋さんくらいしか見るところないかも知れない。
町の空気は凄くいいんだけどなー。もしかすると郊外の町や北の方の町のほうが見所が多いんだろうか。

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雑貨屋巡りをしていると雰囲気の良いバーを見つけた。この場所で醸造したビールが飲めるらしい。

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「ライトな奴を頼む」
とわかったような言い方でオーダーして見る。
「ライト」って何かわかってるわけじゃないのに。映画に憧れてただけやねん。

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ここのビールはほんと美味しくてご満悦!
ヘルシンキのシメは地ビールでした!



フィンランドヘルシンキだけの滞在では物足りないかもなー。と思いつつ、明日の早朝便に乗るため深夜に空港へ。

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ヘルシンキの空港は快適に空港泊できます。
ウルムチや、イタリアのどっかの空港とは大違い。空港泊もまた、安く旅をするには必須。

「危険なんじゃないか?」とよく聞かれるんですが、いまんとこそんな目にあったことはありません。

「そりゃ、君が男だからね」ともよく言われるんですが女の子でも空港泊なんていくらでもしてるし、バックパッカーは女子の方が逞しいくらいです。


というわけで翌日はデンマーク
フィンランドとまた違いがあれがいいのだけど。



フィンランド①

10ヶ月の放浪を終えて帰国した僕は友人の結婚式にサプライズ出席し、見事に彼を驚かせることに成功。

そして、なんと自分自身も「結婚する」ことになり「時間あるときに行きたいとこいったれ!」ということでパートナーと共にアイスランドへ旅に出る事になったのだ。

アイスランド行くだけでは物足りない、ということでフィンランドデンマークを含む3カ国を10日間で巡ることになった僕ら。


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ということで、やってきましたフィンランド
北欧独特のこの太陽の光がほんと美しいですよね。優しい。

ちなみにフィンエアーの機内では毛布までマリメッコ!素敵でした。。。



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ヘルシンキの町は空港から電車で30分くらい。このすんなりと町に行ける感が素敵。大阪だと1時間かかっちゃうもんなあ。車内では犬を連れて乗ったりするのも普通みたい!

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ヘルシンキ中央駅から少し歩くとええ感じの雑貨屋さんがたくさんあります( ;´Д`)すげー北欧デザインってやっぱオッシャレー!!

初日は日本から夕方に着いたのでAirbnbのホストと落ち合い、自炊して就寝。北欧の物価は軒並み信じられないくらい高いので、自炊のできる環境に宿をとることが安く旅をするのには必須だと思います。


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2日目!
ヘルシンキ市内をぶらぶら。特に何をするってわけでもないんだけど雑貨屋さんとかまわりながら歩いてました。

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あやー、流石2月のフィンランド。川が凍っとります。やばい。

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もっとヤバいのはこのディスプレイされていたマネキン。

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CAUTIONの文字のテープでぐるぐる巻きにされる少年…(´Д` )!!
フィンランドって前衛的だ。

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港の船の中がブュッフェ形式のレストランになっているところでランチ。ここは安くて美味しかった。タラをフライしたのがうまい。
フィンランド料理に触れた。

夜は2日目も自炊パスタで乗りきった僕ら。

名所巡りは3日目に、ということになった。





日本へ。

1月27日

ペルーでインカ・トレイルの旅を終えた僕はバックパックの中の衣類の殆どを捨てて、帰路へのパッキングをしていた。

昼過ぎには空港に向かい、クスコ→リマ→ヒューストン→日本という30時間超えのフライトを楽しんだ。


10ヶ月の放浪生活。
台湾から始まり、東南アジアを下り、インド、中国、中央アジア、ヨーロッパ、北アフリカ南北アメリカ大陸。

今回の旅で訪れた国と地域は帰国後に番外編として訪れる予定のアイスランドを含む北欧諸国を合わせて26ヶ国。

人生で訪れた国は40くらいになると思う。

本当はアフリカにあと2ヶ月はいたかったし、南米ももうちょっと他の国にも行きたかったのだけど、大親友の結婚式が日本であるのでそれに合わせて帰国することにした。

彼には内緒でサプライズ帰国して式の当日に「ちょっとまった!」的な感じで教会のドアをバーンッと登場予定なのでそれはそれで楽しみである。


旅に出る前には「世界中いけるところにはどこでもいってみたい!行かずに死ねるか!」と思っていたけれど

旅をしながら世界の広さを体感したいまは、一生かけても行きつくすことなんて出来ないと思うし、それでいいとも思うようになった。

「いったことがないところがある」
というのも、単純に素敵な事なんだと。

まだまだ冒険できるところがあるってことが、素晴らしいことだ。

そう思えるようになったことがこの旅の1番の収穫なんじゃないだろうか。


野望や大志、夢や希望にすらとらわれない「自由さ」に僕は足を一歩踏み入れることができているのかもしれない。
いつだって行き先を変えられる柔軟さがあれば、「自由」と「執着」は矛盾しない。
 

そんなやつには何も成し遂げられない、という声が聞こえてきそうだけど「何かを成し遂げないといけない」「成功をおさめないといけない」という思いこそが現代の日本に生きる僕らが抱える最大の病なんじゃないだろうか。



旅はいつでも多くの事を気付かせてくれる。

やっぱり旅は、やめられない。
僕はきっと一生何らかの形で旅を続けると思う。



次回からは番外編、フィンランドデンマーク

そちらも楽しんで頂けたら幸いです。





インカ・トレイル④天空の城 マチュピチュ

1月26日

この日、雲の向こうからゆっくりと姿を現したマチュピチュはまさに天空に浮かぶ、インカ文明の記憶だった。
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午前3時に起床して軽い朝食をとったセクシー・プーマズの4人はこのキャンプサイトでポーター達と別れた。

何度も書くが、20kg以上の荷物を背負いながらアンデスの山を駆ける彼らのお陰で僕たちはこのトレッキングを楽しめているといっていい。

ペルーの山々に住む人々にとってポーターの仕事は貴重な収入源ではあるが、インディオの末裔である彼らは特に「お金に1番価値を置く生活」をしているわけではない。
かつてトレッキングの前日にポーター達全員が「行きたくない」と言い出し(詳しい理由は忘れたけれど)、そのせいで旅行会社側は山岳民族の集落をめぐって当日にポーターをやる人を探さなければならなかったそうだ。
テントや調理器具を運ぶ人材がいなければ成り立たない。

決して愛想がいいわけではない彼らが「いい旅を」といって僕らに別れの笑顔を向けたとき、僕はその笑顔がたまらなく愛しいと思ったのだった。


午前5時ごろ、マチュピチュ遺跡内へ入る最後のゲートをくぐりそこから3時間程歩く。
ここも楽な道ではないのだけど「もうすぐマチュピチュだ!」と皆んな気持ちがはやっていて、心なしか早足だ。

ここにきてアメリカ人の「スペクタクル・ベアー」パブロか、その巨体を踊らせるようにインカの山道を走り出した!

走れんのかいっ!( ゚д゚)

昨日まで引きずっていた右膝はどこへいったのか、彼は軽快に山道をかけていく!

「俺はもう2度とトレッキングなんてしないぜ!」と相変わらず笑顔でそういいながら駆ける巨体の黒人男性。素敵やん。


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太陽の門、と呼ばれている場所を越えるとちょうどその丘からマチュピチュが!!

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三日三晩かけて歩いて目にしたマチュピチュ!1度もシャワーを浴びていない僕らは異臭を放っていたけれども!感動はひとおしだ!

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もう一息!!と旅人たちは先を急ぐ。

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リャマさん達いっぱいいます!





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そしてついにたどり着いたマチュピチュ

こいつはすげーー!!と、そんな言葉しかでない!


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マチュピチュ遺跡はその7割がオリジナルの状態で保存されているらしいのだが、隙間なく積まれている石の綺麗さは本当に息を飲む。

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マチュピチュの遺跡が建てられた目的は未だによくわかっていないらしい。ガイドのホセは「ここはインカの王の住居だったんだと思う。俺はそう信じてる」と語る。

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小学生の頃から来たかった場所に、やっとこれた。そしてそれが僕の想像以上の場所で本当によかった。

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昼過ぎには観光客が溢れ、「幻想的なマチュピチュの風景」は消えてしまったけれど。

ここまで一緒に旅をしたチーム・セクシープーマズには楽しい思い出を沢山もらった。少人数のこのチームじゃなければ味わえなかったことも沢山あった。

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その後僕らはマチュピチュ麓の町アグアカリエンテスに戻り、ここから近くの町まではインカ・レイルという観光列車にのって帰る。

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インカ・レイルはものすごく快適に作られていて、アンデスの山々を見ながらゆっくり旅を楽しめる。流石は観光立国ペルーだなあ!と。飲み物のサービスとかもあって素晴らしい!

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終点の駅からは旅行会社の車がピックアップしてくれて、そこからクスコまで3時間ほど。

やっとクスコに帰ってきた僕は、4日間の汚れをシャワーで落とした。こんなにシャワーが気持ちいいなんて。

南米の最後の旅としては最高の思い出になった。

ペルーにはまた行きたいと思う。



インカ・トレイル③感動のインカの遺跡群

1月25日

この日「チーム・セクシー・プーマズ」は数多くのインカの遺跡に出会うことになった。
マチュピチュ以外の小さな遺跡に巡り合えることもこのインカ・トレイルの魅力のひとつだと思う。
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ひとつひとつの遺跡でガイドのホセが立ち止まって歴史を話してくれる。それぞれの遺跡がどう使われていたかとか、そういうこのははっきりとわかっていないことが多いようだがその建造物の精緻さには本当に驚かされる。

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この遺跡は宗教的な(正確には宗教という概念が生まれる前の話なのだけど)儀式に使われていたらしく、黒いリャマを生贄にしてインカの人々は様々な儀式を行っていたらしい。

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階段が綺麗に残っているところもあり、昔の人の生活を頭の中に思い描いたりできる。保存状態もいいのでほんとに楽しい。マチュピチュはまだだけどラピュタ気分!

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天空の城、っていうか山に埋もれ隠された古代遺跡感が半端ない。初めてここを見つけた人の気持ちを思うと、ワクワク死にしたんじゃないかと思う。

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昼食をとり、世界各国の旅人たちと一緒に山道をひたすら歩く。僕たちのグループは4人+ガイドのホセで5人だが、他のグループは15人くらいのグループもあって、少人数で僕らのチームはラッキーだったと思う。

この日の道はアップダウンが激しかったものの、2日目ほどのハードさは無かった。しかし、アメリカ人のパブロは完全に膝を痛めてしまい、かなりの遅れをとっていた。

「まるで拷問だぜ…もう2度と山なんかくるもんか」となんども黒人なまりの英語で明るく言い放つ彼だが次第に言葉も少なくなり、ゆっくり進むのがやっとになっていた。

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マチュピチュに1番近いインカの遺跡に辿り着き記念に一枚。

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ここは、いま思い返しても実はマチュピチュと同じくらい見応えがあったんじゃないだろうかと思うんだけど、ここの階段状の構造は唸るくらい美しい。

なんでも遙か昔は農場として使われたと言われているそうだ。ほんと、その時代に見てみたかったよなー。

この辺りにはリャマがたくさんいて、ホセがむりやりそれを捕まえて「そら!いまだ!」とリャマとのセルフィーの写真を撮っていた。

そんな無理やり捕まえんでも!( ;´Д`)

と思うほど後ろからリャマを羽交い締めするホセ。いいのか!それは!


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そしてやっぱり最強に美味いバチスタさんの料理を食べて、翌日のマチュピチュに備えチーム・セクシープーマズは早めに就寝したのでした。

3時起床して、夜の道を行き、ついに明日はマチュピチュへ!!


インカ・トレイル②〜地獄のチャレンジ・デイ

1月24日

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「4日間のうち、2日目が1番チャレンジングだ。でもどうか楽しみながら進んでほしい」

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ガイドのホセはルートの説明をしたあとコカの葉の噛み方を解説した。コカの葉はコカインの原料となることで有名だけど、噛むことで身体の疲れや痛みをとったりできるらしい。

丸めて口の中にいれて、ほっぺたと歯の間にしばらくおき、唾液と混ぜて噛む、というのがノーマルな方法らしい。僕は味が好きではなくて、実際にはそんなに使用しなかったのだが荷物を運ぶポーターの人々はこれでもか!ってくらい口にいれてた。

コカの葉の正直効果の程は不明。。ちょっと楽になる気もするしそんなに変わらない気もする。

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2日目の道は、思っていたよりもきつかった。
ずっと山の傾斜が続き、最初はいいのだけど午前中が終わる頃に膝と腰にきた。

アメリカ人の通称「スペクタクル・ベアー」のパブロはその巨体のせいか僕以上にこたえていて、先頭をいく僕と若者カイルと40分以上差ができてしまっていた。

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果てなく続く山道。
僕の前を歩くカイルはどんどん進んでいく。僕は歩きながら、自分のペースを乱さないようにすることに集中していた。

競争じゃないんだ。
そう言い聞かせても、人間は自分の前をいく人の背中が見えているとどうしてもペースを乱されて早足になってしまうものだ。

生きることも同じで、皆んなが同じように歩いていくのに焦って自分のペースを乱してしまうことがある。でもやはり人はそれぞれ「自分のペース」というか「呼吸」があってそれを乱すと生きにくくなってしまうものたなんだと思う。

雄大な自然の中で呼吸を乱すな、と言われてる気がして僕はゆっくり息をしながら息を乱さないように歩き続けた。

「気持ちいいな」

と僕は思った。旅にでて10ヶ月。旅に出る前は短時間にいかにタスクを消化できるか、スピードを問われる生活をしていたけれど。ゆったりした時間のなかに身を置くことにできたことが、呼吸を整える事の大切さを「実感」に変えてくれたのかもしれない。

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4200m地点!!
パブロンのペースとはだいぶ違って40分ほど待つことになってしまったけれど、なんとかセクシー・プーマズは全員インカ・トレイルの山場を超えることができた。

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峠の向こう側はこちらとは全然違う天候で、強い風が吹き抜けて雲が足早に動いている。

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下り道が楽だというわけではなく、ここからの下り道も膝にこたえた。ここからまだ3時間くらい歩き続ける。この峠は【Dead womans pass】と呼ばれていて、インカ・トレイルの一番の難所になっているようだ。


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ハードな1日を終えキャンプサイトで休む。
コカ茶が身体の疲れを癒してくれる。

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夕食を終え(シェフのバチスタさんのつくる料理が抜群に美味しい)、ホセが明日について話す。

3日目はアップダウンが激しいが、今日ほどではないらしくインカ時代の遺跡もいくつか見られるそうだった。

この夜、僕は生まれて初めてくっきりと南十字星を見た。

キャンプサイトから見える沈む夕日も、本当に美しかった。


③へ続く。








インカ・トレイル① チーム『セクシー・プーマズ』が行く。


1月23日

早朝。
昨日の前日会議で6時集合だと言われたものの、遅刻したくない一心で早起きしすぎて5時過ぎには集合場所のホテルについてしまった。

寒い中道端に腰掛けていると、白タクが僕を見つけてはクラクションを鳴らす。清掃のおばちゃんが不思議そうな顔で僕をみたりする。クスコの町は治安が歩くないのでこの時間に出歩いていても大丈夫だが、たまに「ハッパ?!ハッパ?!ニホンジン、ハッパ?!」とやたらラリって絡んでくるやつもいるのでその辺は一応注意だ。

6時に集合し、車に乗り込み1時間程かけてインカ・トレイルの出発地点へ。

車の中で自己紹介。まずガイドのホセ。ペルー生まれのペルー人で英語を流暢に話すナイスミドル。そして、4人のグループメンバーの内、僕以外の3人はアメリカ人。

紅一点のカトリーナ。NYやシカゴで芝居や舞台のマネジメントをしている。マラソンとディズニーが大好き。明るくていつでも楽しそう。このチームのムードメーカーだった。

歳が近かったカイル。シアトル出身で飛行機のデザインをする仕事をしてた。いま気づいたけどそれって「風邪立ちぬ」の主人公と一緒やな。(どうでもいいか)体力あってクールな男。

そしてパブロ。プロカメラマンでチーム最年長。もうすぐ50歳になる明るい黒人紳士。いっつもテントで一緒になってテントの中でも色んな話をしてた。

今回はそこに日本人の僕が加わる5人チームだったのだけど、普段は15人とかのチームが多いらしくその点少人数だったので僕らはラッキーだった。


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出発地点近くの売店で買い物をして朝食をとる。トレッキングに必要なもの(レインポンチョとかサングラスとか)で足らないものがあればここで補充できる。

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ガイドのホセがMagic waterと呼んでいた謎の液体。ハーブか何かでつくったアルコール??で手に出してパンパンッと叩くとすぐに揮発する。それを吸い込むと咳き込むくらい鼻が通るようになり、山登りもスーイスイという、まあ、やはり謎の液体なのである。でも面白いので一個購入。あと、コカの葉とかも売ってます。

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インカ・トレイルの入場口近くへ移動し、レンタルでトレッキング・ポールを借りて装備を整える。

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ゲート前で記念撮影。この後パスポートチェックがあって、そこからインカ・トレイルが始まります。

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目の前に突然広がる壮大な山の風景、圧倒される。左に見える道をずーっと歩いていく。

ガイドのホセから「インカ・トレイルは競争じゃない。ゆっくり楽しんで歩いてください」と説明があった。ここはまだまだ標高が低い(といっても2000mくらいはあるのだけど)ので大丈夫だが、明日登る山は4200mと富士山よりも600mも高いので急いだりすると高山病になってしまう。ゆっくり順応していかないと。

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途中、チューペットみたいなのを売りに来る子どもたちがいた。味はイチゴっぽかった。暑いくらいだったので冷たいチューペットが美味しい。

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サボテンの実を売る少女。昔パレスチナでサボテンの実を食べさせてもらったことがあるけど、ここのはすごくジューシーで甘くて美味しかった。

ホセは所々で立ち止まって説明を入れる。
「見てみろ。このサボテンの裏側についている白っぽい塊、これがなんだかわかるか?」

彼はサボテンから、1cmくらいの大きさのそれを幾つかとって手のひらに乗せた。

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僕らがなんだろう、とぽかんとしているとホセは掌の上でそれを潰し始めた。

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真っ赤に染まる手のひら。

「これはコチニールといって、口紅なんかの色素につかわれている『虫』なんだ」

むし( ;´Д`)!!

4人はあんぐりしたが、はるか昔からこのむしは赤の染料に使われてきておりいまでも使用され続けているらしい。

「昔のインディオはこれを顔に塗って戦ったもんだ」
そういうホセが半ば無理やり僕らの顔にぬりぬりするもんだから。。。やっぱ虫ってわかってたら嫌なもんだなあ。。

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というわけでこんな感じになり、一行は先へ。
「チームの結束力を高める為に、何かチーム名をつけるべきよ!」とはしゃぐので、皆んなで色々と考えた結果ホセのfamily nameであるPumaをとって、僕らは『Sexy Pumas』と名乗ることになった!

「ウィーアー!セクシーィィープーマーーー!」
となんかある度に掛け声をかける。

「まあ、私がプーマで…、カイルは飛行機のデザインやってるから『コンドル』ね。パブロはどうみても熊。『スペクタクル・ベアー』と名乗っていいわ。髭は…そうね『ヘビ』なんかどうかしら」


( ;´Д`)

カトリーナ姉さんに戦隊ものさながらのキャラわけをごり押しされ、『ヘビ』に任命された僕。なんでそんなイメージなんや…!と思いながらも意外とすんなり受け入れる自分。


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1日午前に3〜4時間、昼食をとって午後にも同じくらい歩くという日程で結構きついのだけど景色は本当に素晴らしい。

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ご飯はポーターの中にシェフがいて彼が作ってくれるのだが、彼の料理が南米で食べた物のなかでダントツ1番美味かった!食べ物やテント、20kgを超える荷物を運んで僕らの何倍も早く歩いていくポーターさんたち。尊敬です。

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山を越え、川を越え。歩き続けます。初日はそこまで辛くない。

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夕方、キャンプサイトに到着。
ポーターさん達がお湯を沸かしてくれたり、コカ茶をいれてくれたり…必要なことは全部やってくれるので僕らはテントで寛ぐだけ。

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ひとりにつき9kgまで荷物をもってくれるポーターを雇える。旅先で出会った若い旅人は「個人で雇うポーターなんていらないよー」と言っていたけど僕は雇ったほうがいいと思う。大荷物でインカ・トレイルをいくのは結構きつい。
ポーターの皆さんには感謝。

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美味しい晩御飯をいただいて、明日の説明を聞いて就寝。

2日目は「チャレンジング・デイ」らしく4200mを越えないといけなかったりとかなりハードになりそう。

寝袋とマットレスでも意外と寒くもなく、僕ら「セクシー・プーマズ」はぐっすり眠ることができた。


②へ続く。