踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

髭、アユタヤ、象。

5月5日

なぜだか最近秦基博さんの歌声がお気に入りのセンチメンタル髭です。

オーガニックファームで「ひまわりの約束」をcittyが聴聞かせてくれてからずっと口ずさんでます。

「最近のJpopは!」なんておっさん言ってほんとごめん。いい歌声です。日本語が染み渡ります。

「10時にTon Lo駅で!そこから車でアユタヤ連れてってあげるからー!」

と大雑把に約束したEveと待ち合わせるも、Sim free携帯を忘れる。ほんまそういうとこやで自分! で、困った末にどこかのフリーwifiと接続出来ないか探すとファミリーマートwifiがどうやら20分だけ無料で使えるようだ。

接続をトライするもののタイ語が読めない!

多分、アドレスとか登録すればいけるのだろうととりあえずファミマに移動。

店員さんに「タイ語しゃべれ感」を出されながらもヘルプミーを笑顔で連発し、なんとかwifi接続をゲット!
旅行者よ、海外でネット接続に困ったらとりあえずコンビニだ!

ファミマで待ってる。

とlineを送るものの20分が過ぎ、接続は終了。

しかし聡明なEveパイセンは僕をきっちり見つけて下さいました。流石です。

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車でいざアユタヤへ!
40分程のドライブです。

小学校の頃から名前だけ知ってた場所へいくのはワクワクするなー

「300年くらい前の遺跡で、タイの昔の首都だったんだけど、ミャンマーが攻めてきて全部破壊されちゃったのね。で、その時に寺院の仏像の首も全部もがれてしまった。この話になるとミャンマーの人達は「僕たちはそんなことしてない!」っていうんだけど、まあ、そんな昔の事、真実は誰にもわからないわね」

とさらっとアユタヤ遺跡について解説してくれるイブ。

なんか南京大虐殺を巡る話みたいだなーと僕は思った。そう、誰にも真実はわからないと僕も思う。記された歴史も、語りつがれた事実も、どうやってそれが真実だと言えるんだろう。どこにでもそういった隣国との歴史認識の違いがあるんだな。

恋バナしながらドライブ。
誰かが自分を愛する方法と自分が愛されたい方法が違ったり、その逆もあるんから、それが難しいよなー
「変えよう」とするんじゃなくて受け入れるのが愛なんていうけど、本当にそんな恋愛関係なんて、なりたつかなー

と20代後半の未熟な僕らはぶーぶー言いました。

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アユタヤや!

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タイの伝統住居。日本と似ていて高床式。

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象や!象やで!
僕は普通に道を歩く象に感動していた!
奴らは観光客をのせてのしのし歩く!結構はやい!

そしてでかい!動物園以外で象見るの初めてや!

イブはそんなに珍しい?という顔をしている。

「あたしが小さい頃はまだバンコクにも象が普通にうろうろしていて、みんなでえさやってたよ。その辺で寝てたし!」



それは…野良象ってやつですか?


日常に野良犬ならぬ野良象がいる風景は想像してみるになかなかコミカルだ。

そりゃあばんばん家も壊されるだろうし誕生日パーティーのご馳走が窓から象に(鼻で)やられた!なんてことが普通に起こるに違いない。

願わくばその頃のバンコクに来たかった。もちろんその後、しっかり法整備がされて今はバンコクで象を見ることはありません。残念だね。
まったく文明の発展ってやつは!


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昼ご飯を食べる。
なんか麺なんだけど、スープが食べたことない味。茶色。これなに?醤油?違うよね、と僕。

「うん、牛の血」とイブ。

牛の血をスープにいれるのはカルチャーショックやでーーー。
でもまあ普通に美味しい。世界にはいろんな食べ物がありますなあ。

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アユタヤ遺跡は美しい。仏像の首が切り落とされているのは物悲しいがなかなか見応えがある。
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いやーしかし、カンボジアアンコールワットにいった頃と比べるといいおっさんになりましたねー。

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(8年前)


しかし暑い!
39度くらいで湿度高い中を歩くと、もう10分たたずで汗だくや!

イブがなんどもこっちやで、と腕を引っ張ってくれるんだけどその度に「ごめん!」と思ってしまうくらい汗だく。
「どきっ」どころか、「ひやっ」とするぜ。体温調整機能め。

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アイスクリーム。
カップが下についてる。

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これ単純やけどいい発想やよね。暑い国ならでは。溶けるからね!

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木に埋れたブッダ。
タイでは「写真を撮る時はブッダの頭より低い位置に自分はいないといけない」という決まりがある。だからこういう仏と写真とるときはしゃがんで撮る。
タイは国としてどんどん経済発展していっているけど、仏教の慣習がしっかり残ってて、仏や僧侶を本当に敬ってる。

電車の中では「僧侶優先席」があるくらい。(マジで)

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学校でも仏教のことをちゃんと習うから、祈る時もなんていうかすごく美しいんだよ。主観だけど。

というか心から祈るときの人間は美しいよね。宗教っていう枠を超えてね。

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タイはこういう文化を残したまま、発展していってほしいなあ。


アユタヤ遺跡後は水上マーケットへ移動!

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「水上マーケットってどこにでもあるんだけど、まあ観光客がみんな行きたがるからタイのどの町にもあるのよねー」とイブ。

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鯉に餌をやるのに哺乳瓶みたいなのを使ってる。なんでや。

似たような(?)ことで
タイの人は、飲み物を飲むときほとんどいつもストローを使う。
コンビニでペットボトルの水を買っても確実にストローいれてくれる。文化なのか衛生的な理由なのか。

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東南アジアの紅茶やコーヒーはやたらと甘い。ラオスのコーヒーも甘かったけどこの紅茶も格別に甘かった。
こんなん習慣的に飲んでたら虫歯はもちろん糖尿なるでーと思う暗い甘い。


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タイの伝統演劇みたいなのを横からチラ見する。
昨日のギャラリーで見た絵に出てきた、オバマと一緒に描かれてた緑の奴がでてた。

あいつなんなの?と聞いてもイブは名前知らないという。でもこの話は皆学校で習うんだって。

あとで宿のオーナーズに聞いたところでは、これはインドの「ラーマーヤナ」らしい。

タイなのにインド?と思ったけれど、曰くタイの文化はヒンドゥーと仏教のミックスらしく。確かにヒンドゥーの寺院もよくみるわ! 学校でもラーマーヤナについて学ぶってすごいなー。

ラーマーヤナについてはこれ読んどけ!

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で緑の彼は主人公でヒーローのラーマ君らしく。ヴィシュヌ神の生まれ変わりなのね。そんな彼がオバマにリンゴを渡している絵の意味はみんなでまた考えてみよう。

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これはアユタヤ名物の「サイマイ」という食べ物。

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紐上の綿あめみたいなのをナンみたいなのに巻いて食べます。

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始めての感覚です。甘い。


その後、象さんのいるところに向かうも
「怪訝なアヨデア」という謎の看板に翻弄される。
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怪訝な、、、顔をしている象なのか?



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そうでもなかった。

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初めて象さわる。思ったよりかたい。
近くでみると毛がある。

「俺、動物大好きなんで獣医になりたいんですよね。動物アレルギーなんで触ると蕁麻疹でちゃうけど」というキリストみたいな若者が昔うちのシェアハウスに住んでて、象はたぶん大丈夫かなあ、なんて話をしたのを思い出していた。毛があるからなあ。どうかなあ。ダメなんじゃないかなあ、やっぱり。

おっちゃんが「象の下を三回くぐれ!くぐれたらお前はラッキーだ!」としつこくいうのでくぐった。 

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くぐれなかったらなんなの?
どうなってたの?
(ちょっと怖かった)

しかし象ってのは、よく見るとほんとほんと面白い生き物だなー。
この鼻ほんまに手みたいに動くのな。感動した。進化ってすごいなー。
アフリカ楽しみやなー。



というわけでまたしてもイブパイセンのお陰で観光を満喫したわけであります!

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ありがとうイブパイセン!


明日はタイ料理を学びに料理教室へ行って来ます!

花に水、人に愛、料理は心や!