踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

踊る髭、ラオスの文化に触れる。

4月7日。

クアラルンプールから乗り継いで、9:30くらいにビエンチャンに着いた。

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ラオス語の文字すごい。ぜんぜんわかんない!(そりゃそうだ。)

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通貨はキプ。
だいたい10000キプで150円くらい。
焼き飯とか麺が15000キプが相場で、水はかなりやすい2000~3000キプ、45円とか!

ラオスではOISDEという日本の歯科系のNPOと事前にコンタクトをとっていて、現地駐在員の持田さんと10:30に宿で待ち合わせをしていた。

急いでいたので空港をでてすぐにタクシーを拾った。空港にタクシーカウンターみたいなとこがあって、そこで立っているとメキシコ人のおっちゃんが来た。
市内までいくみたいなのでタクシーをシェアすることにした。ひとりだと7ドル。2人だと9ドル。ひとり4.5ドルになる。

物価を考えるとタクシー高いなーと思ったけれど、いまからトゥクトゥク探すのも面倒だったのでタクシーで市内へ。

10分くらいでついた。
やっぱ割高だな!

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宿はMixay paradiseというところ。
ビエンチャンの中心街、メコン川にも近い。

宿で荷物を降ろして少し休んで一階へ。

持田さんと合流した!
持田さんはラオスに滞在して現地の人との関係を築きながら、ラオスの歯科医療の発展に尽力しておられるOISDEの職員の方。
この日持田さんがいなかったらこんなにラオスを感じられなかったと思う。

それくらいこの1日は持田さんにお世話になったのだ。

「すみません、色々と日程を調整できなくて。ピーマイラオが近いのでなかなかヘルスケアセンターとも日程が合わせづらくて。」

日程に無理をいったのはぼくのほうなのに持田さんはそういってくださった。ピーマイラオというのはラオ歴の新年を祝うお祭りで、もうみんなそこに向かって準備で大忙しなのである。

このあと持田さんの案内でラオスに唯一のヘルスサイエンス大学歯学部に見学に行かせてもらったのだが、僕のみたラオスの歯科事情についてはまた別に詳しく書こうと思う。

今回は僕が体験したラオスの文化について!

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持田さんがビエンチャンの地元の人が行く市場に連れて行ってくれた。

日用品なんかもならぶ

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ラオスの人達は本当になんでも食いますよー。サソリとか、蝙蝠、蟻の卵なんかもいきますね!」

なんかほんと、ふだん「なんでも食べれます!」といっていたことが恥ずかしくなった。

「マーケットを7個くらいまわってやっと見つけてもらったもので、牛の胎児の丸焼きなんてのも。めちゃくちゃ美味かったですよ!」

、、、なんでも食べれるなんていっててほんとごめんなさい(°_°)

市場には持田さんの話通り、ラオスの豊かな食文化を支える食べ物が並んでいた。

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どじょうやかえるも。

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豚が解体されている横で店員さん同士がマッサージをしているの光景がシュールすぎた。

ラオスには海がないのでイカとかは冷凍のものなんだとか。

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米がすごく綺麗だった。
 
市場を周りながら持田さんから聞いたラオスの話。

ラオスの人口は七百万人くらい。よくいわれるのは、本州の広さに千葉県民がすんでいるような感じですね。」

なんで、土地があまっていて今はそういつ土地に中国資本がどんどんはいってきてて

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こんな場違いに綺麗なデパートもできてた。オメガとか、一流ブランドが入ってる。地元の人も物は買わないけど涼みにくる。

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ほんともう中国の属国になってしまうんじゃないか、という勢いらしい。

こんなデパートで買い物する人なんているんですか?とぼくが聞くと、持田さんは頷いた。

「お金はあるところにはあるんですよね。この国は一党独裁社会主義国家。汚職もすごいし、1部の官僚や高官が握っている権力がすごい。」

僕はラオス社会主義国家だとはしらなかったので驚いた。

「だからほとんどが公務員なんですよ。病院の先生とかもね。公務員の給料はだいたい付き100ドル。病院長とかで月300ドルくらいかな。」

「もちろんそれじゃあ生きていけないから、皆副業みたいなのをもってるんですよね。家で育てた鶏を売ったり、自給自足みたいなことをしたりね。完全な社会主義国家を目指しているけど、現在は資本主義も半分って感じかなあ」

あとでタクシーのおじさんが言っていたのは、月に1000000キプ(15000円)を超える収入があると10パーセントとかの税金をとられるらしい。自分で稼ぎたきゃやってもいいけど税金はいっぱいもらうぜえええーって感じだね。

社会主義って理想的だけど、人間の欲望とかやっぱり無くならないしなかなか難しいですよね、と僕はいった。

「まだまだ、早いのかもしれませんね。社会主義は、人間にはね。」

人間のモラルというか精神が変わる時がきて社会の形も変わる日がくるだろうか、と僕は持田さんの言葉を噛み締めた。

市場をぬけてお昼ご飯をご馳走になった。(本当に感謝です。)
ビエンチャンの中心にある綺麗なレストランだった。

ラオスの料理はね、イメージと違って辛いんですよ。いつもは友達が僕の分は辛くないように言ってくれるから感じることはあまりないんだけど」

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とりあえずビール!ビアラオ!
このビールは本当にうまい!

飲酒運転なんてまだまだ警察が動いてないから皆余裕でしてるんだよ(°_°)

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川海苔を胡麻油でかりっとさせたもの。
うまいよー

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ラープ。香草と肉とか鶏の炒め物。
これすごく好き。
地方にいくとこれに蟻の卵とかがはいるのだとか(°_°)

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さかな!ピリ辛ソースがうまい!


昼ごはんを食べながら、持田さんの人生や、歯科に関わることになったいきさつを聞いた。
 

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ラオスで暮らすことを決めてこちらで仕事をする持田さん。

「僕は歯医者さんじゃないし、歯科の人間じゃない。前職はコンサルティングとかやってましたしね。今の僕の仕事はここの人達と仲良くなること。ここでは何より人間関係がものを言いますからね」

いわゆる途上国支援と呼ばれる活動の真髄を語られた気がしてぼくはどきどきしてた。

現地の人を置き去りにする支援、なんていけないもんね。

そんな持田さんの関わるラオスでの歯科活動は後ほどまた纏めます。

次はラオスの酒、ラオラオの話!