踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

ボリビア⑥ゴーストタウン プラカヨ

1月16日

サンライズツアーに参加して帰ってきて、すぐにホステルをチェックアウト。

夜20:00の夜行バスでラパスに戻るので、それまでの時間潰しにPlacayoという町に行くことにした。

昨日、なにか変わったツアーはないかと色々な旅行会社に聞き回っていたところ『半日しかないなら、プラカヨに行くのはどうかしら。ウユニからバスで30分。昔は鉱山だった町よ。』と小さなツアー会社のお姉さんに教えてもらったのだった。

台湾人のケンは特に予定がないとの事で、これからラパス→チチカカ湖→クスコと移動する僕と一緒にいくことになり、このプラカヨの町にもいっしょに向かった。

色々と調べてみたのだが日本語でのプラカヨの町についての情報はネット上には見当たらず、英語でもわずかにLonly planetのサイトに下のような記述があるくらいだった。



これによると、プラカヨは鉱山の街として栄えたが、1959年には閉められ、いまや殆ど人の住んでいないゴーストタウンになっているらしい。数キロに及ぶ鉱山のトンネルを探検できるかも、ということで、僕らはワクワクしていた。

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プラカヨに向かうには、ウユニのバスターミナルからポトシに向かうバスに乗り途中下車すゆ。30分に一本くらい出ているので便利。

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ケンとふたり、バスに乗りプラカヨの町を目指す。ウユニの町を離れると、あたりは何もない荒野が広がっている。

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すぐについたプラカヨの町。

地図があり、一応観光客ようの対応はしているようだが辺りには人ひとりいない。

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ゲートをくぐって町の中へ。

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採掘のあとなのか、岩肌が剥き出しの光景が広がっている。

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採掘に使われたのであろう機械や、列車が殆どそのまま放置されていて、町中の家の窓ガラスは割れている。

まさにゴーストタウン(´Д` )

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たまに人の姿を見ると『あぁ!ひとだ!』と叫んでしまうくらいだ。

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ゴーストタウンを奥まで進むと線路が奥まで続いており、捨て置かれたトロッコで遊べる。
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1番奥まで歩いていくと、Ingenio Mineroと呼ばれる、おそらく鉱物を採掘する機械が設置されていたのだろう場所にたどり着く。スペイン語がわからないので推測でしかない。

この辺りは本当に『捨てられた場所』という雰囲気が漂っていて、遺跡のようだ。

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1959年に捨てられたこの新しい『遺跡『 』は、その後観光地としてある程度整備されたものの訪れる観光客は殆どおらず、本当にゴーストタウンと化してしまったのだろう。

この日僕ら以外に出会った観光客はコチャバンバから来たという夫婦だけだった。

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「人類が滅んだあとに、僕たち二人だけいるみたいだな」

とケンが言う。

僕は違う星の文明の遺跡を探検している錯覚を覚えていた。

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赤や黄色、緑に染まった大地に鋼色をした鉱物が転がっている。


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わずかに残り、ここに暮らす人々に聞き回ってかつては探検されていたのだろう採掘用トンネルにたどり着く。

現在は閉じられていて、観光用のツアーなどは行われていないようだった。残念。



ゴーストタウンの探検は思ったよりも楽しめたのだが、帰りの交通手段については何も考えずにきた僕とケン。

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とりあえず、村の入り口に立てかけてあるバスの看板を見ると次の便は20:30発(´Д` ) いま15:00。ウユニ発ラパス行きのバス20:00。

アウト!!


もちろんタクシーみたいなものは辺りには見当たらない。しばらく待っていたのだが車一つ通らない。歩いて帰るには遠すぎる。


「こうなればヒッチハイクだ」

と僕らは町をでて大きな道路まで歩いた。するとそこには大きな荷物を持って同じように車かバスかを待っているおじさんがいた。聞いてみると、ここを通るバスなら乗せてくれるだろうとのことだった。どうやらプラカヨの町には寄らないが、手前の大きな道路を通るバスはそこそこの頻度であるみたいだ。


無事、僕とケンはバスを拾うことができウユニの町に帰ってこれた。

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そして食堂でリャマステーキ!!

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この前のミニ・リャマ丼より柔らかくて美味しかった!リャマってこんなに美味いんだ!


Pulacayo(プラカヨ)はウユニで何もやることがなければ、訪ねてみてもいいかもしれない、ナイス・ゴーストタウン。

お金もほとんどかからないので、是非訪ねてみては。