「プリーズ…」
人生最高のプリーズも虚しく飛行機に乗れなかった僕は絶望で立ち尽くしていた。
とりあえず、United Airlineのカウンター行ってみ。とのことだったので僕はトボトボとカウンターに向かった。

そこには50人以上の人が並んでいた。なんなん?こんなんありえる?
ほんまアメリカってアホなん?いやアホや。何が先進国じゃ!世界の警察じゃー
こんなことおこらんような仕組みくらいつくれよ(°_°)
並ぶ皆は落ち着いてはいるけどそれぞれ憤っていた。
が、冷静に考えると死んだ方がいいくらい馬鹿げてるなのはセキュリティとかこの空港のシステムで、United Airlineはそこまで責任はない。普通は2時間もあればどんな空港でもトランジットできるだろう。
にも関わらず、UnitedAirlineのおっちゃんは、「はー、大変だったね。」といって無料で次の日の新しい便にフライトを変更してくれた。
この時僕の心は一気に軽くなった。
お金かからんかった…よかった…。
バッグもそのまま明日一緒に飛行機に乗せるから!といったおっちゃんがほんと頼もしかった。
(実際にはこれが届かなかったんだが。)
ユナイテッドそこまで悪くないのに…と思った僕はがめつく「ホテルも用意しろや!」とはいいだせなかった。
明日のフライトまで24時間。
サウジアラビアでの経験の事を思うと、24時間空港にいるのは、本当に御免だ。嫌だ。
僕はぼー、っとする頭で空港の外にでてエアポートシャトルのおっちゃんにどっか安く泊まれるとこに連れてって欲しいと言った。
このおっちゃんは本当にいい奴で、格安の費用でホテルまで、つれてってくれた。といっても60ドルほどしたんだけど、、11時過ぎから安宿探してここから2時間かかるヒューストンのダウンタウンに出る気力もなかった。

あのときの前後の車の「あいつなんで短パンでこのクソ寒いなか、しかもドライブスルーの列に徒歩ではいってんの?」という目線は忘れられません。一生の思い出です。本当にありがとうございました。
翌日、靴下が臭すぎるので、近くのスーパーで靴下をゲット。
せっかくヒューストン来たからNASAとか見に行きたい…という気待ちもあったけど、飛行機を逃すのが怖過ぎて(もはや恐怖症)5時間以上の余裕をもって空港へいったことは言うまでもない。
みんな。アメリカでトランジットすることがあったら、長めに時間みとくんだ。
特に夜トランジットするとき、あいつら働かへんぞー!ほんま最悪やから!!
と、いうわけで僕は1日遅れでなんとかブエノスアイレス行きの飛行機に乗ったのでした。
メキシコの長距離バスに慣れた僕には10時間のフライトなんて一瞬。
何はともあれ、ついに南米!