踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

バハ・カリフォルニア②ジンベイザメと泳いだ日

 

12月8日

 
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宿の朝食が結構美味しくて満足。
つーか最近ブログでもうまいしかいってない。まあ大体なに食べても美味しいっていうんだけどメキシコご飯美味しいよ!
 
9時半にベンジャミンが宿の前まで迎えにきてくれた。予想と違って自転車であらわれた彼とビーチまで一緒にあるく。
 
「そこの浜からボートに乗って沖へでるからなー、昨日もジンベイうようよいたから!今日は天気も完璧だしいい感じだよ!」
 
ベンジャミンは陽気で、でも一本筋が通ったようないいおっちゃんだった。
 
 
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「そうか、旅をしているのか。いいなあ、君はまだ若いしな。俺はあまり旅はしたことはない。ここにもうずっと住んでいるし、この仕事を愛してる。ラパスの自然は本当に美しいぞ。」
 
そういって彼が指差す海はものすごく澄んでいる。ラパスには工場がないからな、海は綺麗なまんまさ。白い歯を見せてベンジャミンは笑った。ええおっちゃんや。
 
同じ場所から2人アメリカ人が乗って、ボートは沖へ出た。途中他の場所で7人くらい人をのせて、10人ほどのチームになった。
 
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船上で説明をするベンジャミン。話もうまいし面白い。なんていうか嫌味がなくてすごく素直に明るいからこっちも楽しくなってくる。
 
ジンベイザメの生態とか、大きさとか、近くを泳ぐときはあまり音を立ててはいけないとか、簡単な説明があった。
 
「よし、いけ!ここだ!」
 
ポイントまでくると、すぐに海に入る指示がでた。僕とアメリカ人の男性が1番に海に入った。水はちょっと冷たいけど気持ちいいくらい。ベンジャミンも海に入って僕の手をとって泳ぎ始めた。
 
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めっちゃ近くにおるーー!ジンベイザメー!うひゃー!でかーー(´Д` )!
 
もう怖いくらい近い!泳いでると水の表面付近のプランクトンを食べに上がってくるんだけどほんま間違ってたべられそうなくらい近い! 
 
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ベンジャミンが僕の手を持ってくれているので安心できているけれど、結構初めはパニックになるくらい緊張した。信じられないくらいでかい生き物が目の前にいると人間って本能的に固まっちゃうんだな。
 
感動だー。こんな生き物の間近で泳げるなんて。
 
 
小一時間くらい泳いで寒いのであがると、何箇所かクラゲにやられてた。でもすぐ腫れはひいたので問題なかった。
 
船が引き返して港に戻ってくるとベンジャミンが海を指差していった。
 
「みろ!イルカだ!」
 
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写真にはうつらなかったのだけど、イルカが群れをなして泳いでいるのを見た。たまに弧を描くように水面にでてきて、可愛い。
 
 
「This is La paz.」
 
ベンジャミンは言う。
 
「ラパスは陸に何もない。町も小さい。でも見ろ、ラパスの海にはすべてがある」
 
 
 
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陸に戻ってベンジャミンと一枚。
かっこいい、誠実ないいおじさんだった。ほんとこのツアーに参加できてラッキーだったな。
 
決して押し売りみたいなこともしないしすごくいい人だったのでフライヤーの写真のっけときます。

FBはこっち
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英語ができるなら、20USドルくらい他のメジャーなダイビングショップより安いし、何よりベンジャミンがすごくいい人なのでオススメです!
 
 
 
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夜、町を歩いてみるとタコスの屋台があって安いので食べてみる。
 
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屋台のおっちゃん曰く、このタコスのパン(?)の部分はトウモロコシでできたのともう一個(たぶん小麦?)を選べるらしい。
 
いやー、でもほんとスペイン語をスペインで勉強してきてよかった。簡単な日常会話だけしかできないけど、それでもチケット買ったり、自分の事を話したり、コミュニケーションとれるもんなー。
というかほんとに、メキシコですら英語は通じない。こんなに皆話せないのか、と思うくらい。たぶんここから南米はもっとなんだろう。
 
なんだか21才の頃始めてカンボジアに一人旅にでた頃、英語が話せなくてなんとか四苦八苦しながら言いたいことを伝えられた時の感動を、「冒険してる」っていうあの感じを、すごくいま感じてる。
 
 
旅する、って楽しい。
 
 
 
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屋台のおっちゃんナイススマイル!(写真ぶれた!)
 
明日はコルテス海をフェリーでわたって、ロスモチスへ!