踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

コスタ・デル・ソル〜3週目

さてさて三週目が終わりました!

スペイン語に関していうと、今週からクラスが一つ上がり、格段に難しくなった。

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授業は全部スペインでやっとこさ現在形で文を組み立てれるようになったのに、過去形…!さらに活用するのか動詞っ…!ううっ!

もう先生のいってることも7割わかんないし、親切で優しいクラスメイトがいることだけが救いです。
落ちこぼれ感がすごい!中学校の時みたい! ただ、これは僕だけでもないみたいで他の日本人の生徒さん達もそれぞれ大変みたい。

英語やドイツ語が母国語の人達はペラペラッといけてしまったりするんだけど、やっぱ言葉の構造とかにてる単語があったりすると有利だよなあ。もちろん本人の努力の賜物でもあると思うけど。


新しい言語を学ぶことで見えてきたこともある。
スペインにはEl Mundo と El paisという2つのニュースサイトがある。

El mundo

El pais

もちろんまだまだ読めないんだけどホストファミリーのお父さんに薦められて眺めたりしてた。やっぱ日本の原発のこととかガツっと取り上げられてたりするんだよなー。ほんまに世界中で大問題として扱われてるのがよくわかる。

南米の旅先を調べてると地名とか色んな単語の意味が分かっておもしろい。Agua caliente、直訳で温かい水→温泉、とかね。簡単なのしかわかんないけどね。



ただ、ぶっちゃけると2週目に比べて言語へのモチベーションはめちゃくちゃ落ちてしまって(授業についていけない学生が典型的に陥るやつ)、もう家に帰ってきて「あまちゃん」ばっかり見てました。

世界放浪中にあまちゃん見るのもどうかと思うんやけどおもろいねんなー。
ベタっていえばベタな展開を上手くみせる。で、背景にはメッセージ性も見えるんだけどそれがくどくない。
誰にでもわかる「伝わる」し「おもしろい」。沢山の人に何かを伝えたいときは、これが大切なんやな。



3週目で仲のよかったスイス人のAndreasが帰国して、さみしくなってしまった。
学んだことは沢山あるし、何よりあんな風にパワフルなまま60歳を迎えたいと思う。



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パワフルと言えばフラメンコ!
金曜日の夜に皆でフラメンコを見に行った。

2人の女性が踊っていたんだけど美人で背が高い女性の踊りには何故か惹かれるものがなく、背が低い方の女性の踊りに引き込まれた。

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この人の踊りは訴えかけてくるものがあった。僕は踊りの事はわからないので手の動きとか身体の動かし方とか技術的なところはわからないが、「情熱」と「哀愁」が苦しいくらい伝わってきて引き込まれた。

芸道がここまで来るのには弛まぬ努力を緩まず続けないとできないと思う。この女性はまだ若いんだけど物凄い時間をフラメンコに費やしているんじゃないだろうか。芸に人生がのるまでの時間。

例えるなら、いま見ても泣きそうになってしまう浅田真央選手のソチのフリーの演技のような(流石にそこまで研ぎ澄まされてはいなかったけれど)感動だった。
いつかは自分も剣道でそういう次元の事が出来る日が来るかなあ。



週末、1人でネルハの大洞窟へ。

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綺麗で、大きな洞窟。歩いて1時間の道も含めて思っていたより楽しめたけれど(バスで10分でいけるけどそこはあえて)、ラオスで探検した全く舗装もされていない大洞窟と比べてしまうと、ちょっと拍子抜けしてしまうかな。

踊る髭洞窟探検


今週から入学してきたMikiさんがオマーン日本大使館で働いていたという経歴の女性で、色々な話が聞けて楽しい。
シーシャをふかしながらなんでもない話をした。煙の向こうにたゆたう表情に、この人は僕が見たなかで1番シーシャの似合う日本人女性だと思った。


恋愛の話をしていて
「本気で人を好きになったことないの?」
というような事をMikiさんに聞かれた。昔付き合っていた人に同じ事を言われてふられたのを思い出した。

「淡白な感じするね」

自分では結構な恋愛体質だと思うのだけど確かにふられたりしてもあまり執着がないというか、引きずることは殆どない。

だからって「本当の好き」なんてものが存在するとも思わない。そもそも比べることも出来ない感情なんだし。

誰かの「ほんとう」も、誰かの「うそ」や「おもいこみ」や「きのまよい」も、全部ひっくるめて、そういう感情なんじゃないかと思うなー。


ある人は単に熱しやすく冷めやすいだけなんじゃないかと言う。
タチ悪いなー、自分。

何にせよ、色々話せていい夜だったのだ。


ネルハもあと一週間。
そろそろ次に続く旅にむけて、準備をしないといけません。