キルギス①
9月25日






隣の席にしようぜー(^ω^)とエレベーターで一晩一緒に過ごしたAzarがいうので僕らは飛行機も隣の席に座った。

フライトは3時間くらい。
途中、アルタイ山脈が見えた。感動するくらい綺麗だった。
キルギスのナマス空港はとても小さい空港だった。空港からどうやって宿までいこう、と思っていたらAzarがガハハと笑った。
「キルギスで働いている俺の友達を呼ぶから、その車でいけばいい!」

このAzarという男は本当に親切な人で、飛行機から降りるときも女の人の重い荷物を降ろしてあげて空港の外まで運んであげたりしていた。
良いやつだなー!君は!と僕がいうと、
「俺はいつでも、良いことをしていたいんだよ」
とAzarはまたガハハと笑った。
僕はよく笑うこの男が本当に好きになった。きみこそ真のムスリムだな、と僕は言った。
Azarはアゼルバイジャンに奥さんと子どもがいる。一歳になる可愛いと女の子の写真を見せてくれた。仕事でなかなか会えないけれど、「俺はこの子の為だけに生きている」と言っていた。
家族を持つこと、の大切さを最近考える。それもまたすごく楽しい「冒険」だろうな。

Azarの友達が迎えにきてくれて、彼の車で宿の住所までいってもらった。
なかなかわかりにくい場所で、電話までかけてれて連れて行ってくれた。

宿のオーナーの女の子が迎えにきてくれてAzarとはここで別れた。
「良い旅をな!」
良い奴に出会えるとそれだけで旅は楽しい。

オーナーは23才の若さで宿を1人できりもりする、Bikaという女の子だった。
三ヶ月前に、父親の持っていたアパートを改装して始めたこの宿はHostel worldなんかの予約サイトでもまだ評価もついていないくらい新しい。

宿はわかりにくい場所にあるけど、なかは綺麗でホームステイしているような気分を味わえる良い宿。
しばらく休んで、Bikaとキルギスに一ヶ月も沈没してるフリュというスペイン人とご飯を食べにでかけた。
本当に後悔してるんだけども、このときに限ってカメラもっていってなくて、写真撮り損ねた。
僕は羊肉が好きなので、それもあるのかもしれないけど、昔ウズベキスタンにいったときより断然こっちの方が美味しい気がする。
食事の時のお茶を入れる作法が面白くて、誰かに注ぐ前に3回コップにいれて、ポットにもどすを繰り返す。
僕らは頂きますのときとご馳走さまの時に手を合わせるけれど、キルギスでは食べ終わったときに顔を両手で撫でてから手を合わせる。なんていうかこの仕草がとっても、美しいんだ。
ビシュケクの町は高いビルとかはない静かな町。ひとつ気づいたのは美人が多いってことだ。日本人にものすごく似た顔立ちで、その上アジアとロシア系の血がうまく混血していて。
ラウンジ・ウルムチで一晩すごして眠れなかったので疲れていて、この日は市内を歩きまわったりはしなかった。
宿がすごい心地よくて、ビシュケクの町の平和な雰囲気も合間って、もうここで沈没しちゃおうかな、と思えるくらい。
夜、フリュと一緒にケバブを食べに出かけたんだけどこれがまた美味くて、さらに店のお姉さんがものすごく美人だった。
今日はほんと美味いと美人しか書いてない気がする。
まあでも、良い国の条件は揃っているということで。
キルギスでなにするか全然決めていないままここに来て、結局この日も何も考えずにブログの更新だけやって眠ってしまった。