踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

悟りの聖地で。

9月6日

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早朝、仏陀が悟りを開いたという土地に建つマハーボディー寺院へ。

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まだ夜が明けた頃なのに世界各国の仏教徒が集って、それぞれのお経をあげている。
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ブッダが悟りを開いたときその下で瞑想していたという菩提樹の直系の子孫だという木があって、その木を中心に寺院はたてられている。

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正直いってインドの聖地や遺跡は、色々と声をかけてくる人間が多いので、その場の空気に浸るのにまったく集中できないとが多いのだけど(それがインドらしさといえばそれまでだけども!)、さすがにこの建物の周りだけは様子がちがって声をかけてくるような輩はいない。

瞑想とかはやったことがないし、やり方ももちろん知らないが、もうあたり全員瞑想してるので
僕もなんとなく静かなところで目を閉じてみることにした。

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「わたしだ」

と、ひと昔前のあのお笑いコンビのネタのように、ブッダが語りかけてくれるなんてことはもちろんなかった。僕はただじっと目をつぶっていた。

ふと目を開けると隣に尼さんが座っていて、熱心に何語かわからないお経を読んでいた。

なんとなく目を閉じていて思い出したことは、しばらく忘れていた剣の師匠の言葉だった。
自然に自然に。 力はいっとるよ。

たまたま、なんだろうけど「そっかあ、力入ってるなあ。」と思った。

インドを旅しながら、僕はいまこの先に歩もうとしている道がこれでいいのか、どうやって生きていきたいのか、30代をまえにして、色々と振り返って考えていたのである。

僕は考え始めると、とことんこだわってしまうので師匠にも「お前は考え過ぎや」とよく言われていたのである。

もうちょっと肩のちからを抜いたほうがええのかもしれん!




暑くなってくる前にマハーボディー寺院を去る。
夕方まで休憩して市内の寺院巡りへ。

昼はいつも同じとこで食べてたのだけど、チョーメンってインドの焼きそばがトマトとチーズが入ってていい。写真はまた後日!

そしてお寺めぐりをしていると何故かiPhoneが動かなくなり、このときカメラを持っていなかった僕はほとんど写真をとれなかった。恐るべし聖地のパワー!(ちがう。)


でもブータンとか、タイとか日本の寺院もあるんだけど、日本のお寺なんてそこ一角だけ「完璧日本やん!」といった感じで、建物が作り出す空気の違いの凄さをひしひし感じていた。

建築ってすごいなあ。

やっぱり「場」を考えるうえで建築は欠かせない要素ですね。


この日は無理に動かず、旅の先のことの予定を建てたりしていた1日だった。
なにかテーマを持たないと、あと半年なんてすぐ過ぎて終わってしまう。

あと半年でほんまにやりたい事は、なんなんやろう。

ぼんやりと僕は考えていた。(また考えてる。)