桃谷よ、ありがとう。
さて、出発前夜は地元で過ごすため2年間住んだ桃谷を離れます。
2年前、僕はここでシェアハウスを始めました。みんなにとって「はじまりの場所」になりますようにと願いを込めて、「月ノ山」という名前をつけました。
月の山はナイル川の源流にあると言われている山の名前です。
沢山の人たちと一緒にシェアハウス月ノ山は成長し、あたたかい、みんなの居場所になりました。
家という場所は特別で、そこではどんな肩書きも国籍も、関係ありません。分け隔てなく同じ鍋を食べて、美味しい、と言える素敵な空間で、月ノ山がそういう場所になって僕は心の底から嬉しく思っています。
家族のように過ごす住人達だけでなく、僕はこの町に住む多くの人にお世話になりました。
夜中の2時まで空いていてよく通った居酒屋「桃一」のマスター。バーベル挙げが好きすぎてムキムキで、カレーうどんがめちゃんこ辛い。
台湾小籠包のお母さん。ほんとのお母さんみたいに可愛がってもらってました。料理は「小」を頼むと「大」が必ずきます!お値段はそのまま!愛でしかない!
写真はとれなかったけれど、世界を渡り歩いたバーテンダーのおじさんがなぜか開いた天ぷら屋さんでの、「牛殺し」と銘打たれたカクテルにヒザをガクガクにされたのもいい思い出です。
そしてなにより、桃谷といえばブタトリ「かぎや」。
マスターの良吉さんは僕が煮詰まっているときにいつだって阿保な話で笑わせてくれて。ほんともう大丈夫かよ!ってくらいの尿酸値の高い人でした。気づけばしっかり痛風になっていました。
かぎやには、色々な友達とほんとうによく通った。アホな思い出がいっぱいの最高の居酒屋です。
愉快な仲間たち、と桃谷を後にするのはさみしいけれど。
生きてりゃまた会えるってことで。
楽しい、楽しい、楽しすぎる、2年間でした。
みんな、ほんとうにほんとうにほんとうに、ありがとう!!
最後の最後まで見送りにきてくれた友!
必ずまた元気で会おうー!