踊る髭の準備日。
4月26日
結構ゆっくり寝て、1日色々な準備に当てた日だった。
まず明日からミャンマーとタイの国境の町メソート Mae sot に移動して、メータオクリニックという所で歯科医師としてボランティアをすることになっているので、それに向けて荷物をまとめた。

白衣は日本から二着持参している。
診療用のゴーグルも二つ。僕はよくゴーグルを無くすのだ。
mae sot の町、その付近にはミャンマーからの難民が沢山いて、難民キャンプがある。
Borderless dentist という団体が難民キャンプでの歯科ボランティア活動を行っているのをネットで見つけて一週間ほど前にメールを送ってみたのだった。
International Volunteer by Dentists for Refugees in Myanmar, Asia; BORDERLESS DENTISTS/NGO
HPも英語だったので英語でメッセージを送ったのだが、返信が日本語できて驚いた。
どうやらBorderless Dentistは日本のA先生のされている団体らしく先生は丁寧に町のこと、病院のことを説明して下さった。
「メータオ・クリニックの医師はほぼ全員ミャンマー側の人間です。つまり、医師も患者も全員難民なのです」
たまたま連絡をとっていた米国留学中の友人が「そういえば昔の講義で、難民も時間が経つにつれて自然と町とかを作っていくことがあるって聞いたことあるな。」と言っていて、そういう感じのもんなのかなと僕は思った。
何年か前に「無国籍者フォーラム」というのに参加したことがある。無国籍者というのは文字通りどこの国籍も持っていない人。例えば戦争などが原因で母国に住めなくなった難民も、20年その状態が続けば難民キャンプの中で新しい世代が産まれてくる。彼らは母国の国籍ももたず、また難民を受け入れている側の国の国籍も持てないことが多いため、必然的に「無国籍」状態になる。
無国籍になると、当然国から受けられるあらゆるサービスが受けられない。医療サービスはその筆頭だ。
僕達は普段ただなんとなく生きているけれど、国家という共同体の枠組みに、どうしたって支えられて生きているのだ。
おそらくそういう状況がMae sotでも起こっているのだろう。
A先生が国際医療団体百戦錬磨なフランス人と、日本で唯一難民キャンプの中で活動を許されている団体を紹介しますと言ってくださって、この辺りのことも学べる機会もいただけそうだ。
Mae sot から帰ってきたら、数日バンコクで過ごしてクアラルンプールに向かう。
日本のゴールデンウィークの期間はタイでも大型連休らしく、その期間はエアアジアが高かったのでズラして7日に飛行機をとった。
マレー鉄道も考えたけれど、時間がかかることや色々な予定の兼ね合いで今回はやめておいた。
とりあえず重要なのはマレーシアでも剣道ができるかどうかだ。(爆
バンコクのクルンテープ剣友会のウーちゃんに連絡をとってどこか紹介してもらえないか聞くとすぐにマレーシア剣道協会の人を紹介してくれた!
防具も道着袴もなんとか貸していただけるみたいで´д` なんて優しいんだ。
ありがとう。
ということで最優先事項を抑えたので、後はマレーシアでの旅程をだいたいくむ。
クアラルンプール➡︎マラッカ➡︎ジョホールバル という流れで南東に下り、ジョホールバルにいる友人に会い、シンガポールで居酒屋を始めた知り合いの店で一杯やり、フィリピンへ飛行機で飛ぶ、というのがいまのところの計画だ。
今度こそ、無事にフィリピンへ渡りたいものだ´д` !!
クアラルンプールやクアラルンプールの宿泊先を探す。今回はAirbnb 初挑戦してみようと僕は思っていた。
Airbnbとは日本の宿業界では物議を醸しているものなのだが、「空き部屋(もしくは物件)を有料で誰かに貸し出す仕組み」だ。もちろんネット上で貸しに出し、世界中の誰でも部屋を借りることができる。
少し古い情報だけどこんな感じ。
そりゃあ、これがまかり通るなら旅館業法をとおすために必死で努力してる安宿業界の方々はたまったもんじゃない。
しかしこれも時代の流れ。法律で規制はたぶんできないだろう。
ゲストハウスとAirbnbに旅人が求めるものはそもそも違うと思うのだけどどうなんだろうか。

で、Airbnbでクアラルンプールの物件に一件宿泊リクエストを出すも「却下」された´д` ;
却下されることなんかあるんか!
こちらはちゃんとメッセージを添えてリクエストしたのに向こうからのメッセージは無し。
んーー、こういうのはどうかと思うなあ。Couch surfinなら必ずメッセージが帰ってくるのに。特にお金が発生するやりとりをするならその辺はしっかりコミュニケーションとらせてほしいもんだ。
クアラルンプールではまだ宿泊先が決まっていないが、とりあえずマラッカではCouchsurfinでホストを見つけた。ありがたい。
そんなこんなで夜。
この度で初めて、日本人と同室になる。
大学の教員をしている方で、すごく丁寧な話し方をする方だった。
地球の歩き方を持ってないとこんなに日本人に会わないのか、と思うくらい日本人には出会わない。英語の勉強にはなるけれど、それでもやはり母国語で話す時間はほっとする。
もう一人宿で同室だったScottと話していた。
彼はアメリカ人のコンピュータープログラマーで、なんだかノリの会う楽しげな男だ。

奴はHipmonkという旅の検索サイトのプログラミングをしているらしく、なんかみたことあるなーと思っていたら、カウチサーフィンのサイトに組み込まれてる旅行サイトだった。
カリフォルニア発の新しい会社らしい。
いやー、すごいなカリフォルニアは!
楽しげな新しいものがばんばんでてくるな。いってみたいな。
明日は6時には宿をでて、ドンムアン空港から国内線でMae sotへ!
楽しみになってきた!