踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

チワワ鉄道〜ロスモチスからクリールへ

12月11日

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朝4時、ホステル前からタクシーに乗って駅へ。まだまだ真っ暗。
駅に着くとまだ駅はあいてなくて外で地元の人達が待っていた。
思うのだけどメキシコ人は結構時間より早く行動すると思う。フェリーを降りる時も僕が早すぎるやろーと思うくらい前から降りる列をつくっていたりした。

僕も人々に紛れてバックパックの上に腰を下ろした。そこまで寒くはない。待っているとどんどん人がやってきて、5時くらいに駅があいた。

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窓口があくまでには少し時間があってしばし待つ。いかにも「メキシコ」という感じのカウボーイハットを被ったおじいちゃんや民族衣装に身を包んだ女性、あと数人のバックパッカーもそこにいた。

ブラジルから来たという医大生の女の子と少し話していた。2ヶ月のメキシコりょこだといって大きなバックパックをしょっていたが、有る程度宿の手配は旅行会社に任せているらしい。それもまた旅のひとつのかたちだな、と思う。

窓口があくと普通にチケットは買えた。
ほとんどロスモチス→クリール、二等車9時間くらいで、ほとんど1000ペソくらい。(1ペソ7.3円)結構高いなあー。

ブラジル人の彼女は特急の一等列車で終点のチワワに行くといっていた。確かに二等だとチワワに着くのは22時とかになるので、女性で用心するなら一等を選ぶのもありかもしれない。(まあでもバックパッカーな野郎共は、一等を選ぶ理由はないと思う。二等でも十分広いし快適だし、景色も楽しめる。)

メキシコはどこでも物価がぐんぐんあがっているらしく、今年の分のガイドブックなのだが軒並み書かれているのより高い。あと、宿とご飯は安いんだけど、バスも列車も移動費が結構高い。


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すぐに列車には乗り込めた。

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乗る時にチケットに座席番号を書かれる。「ヌメロ、ウノ!」と駅員さんはやたらテンションが高い。
でも1っていう数字はなんか幸先いいな。


6時。列車が動きだした。
7時出発だと思っていたのでこれにはびっくり。歩き方を信じて駅に来ちゃうと乗れないこともあるんじゃなかろうか(°_°)
宿のお姉さんのいうとおり早めにきてよかった…!

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列車は最初荒野をどんどん進む。

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川を越え、山を越え、何時間かすると絶景が続く。

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途中駅に何度か止まるのだがすぐに出発するのであまりそとにでてゆっくりする余裕はない。

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列車内をぶらぶらしていると食堂車があった。ここで軽食ゲット。シンガポールから交換留学で来ているという男子2人と少し話す。

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車内は快適で、席もひろく、足を伸ばしてゆっくり眠れる。たまにフルーツを売るおじさんがくるのでみかんとか買える。



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14時ごろにディピサデロという駅に到着。ここが、あのグランドキャニオンをしのぐという銅渓谷「コッパーキャニオン」を見渡せるチワワ鉄道の途中駅で、20分くらい止まる。修学旅行か何かなのか、子供たちがキャイキャイいいながら駆けていく。


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うーん!すごい!
けど!グランドキャニオンより深いのかもしれないけど、やっぱグランドキャニオンのがいいな!

とりあえず写真とって、と隣に立っていた長身のイケメンに頼んだ。イケメンはアイルランドから来ているといい、長期旅行者風だったので、僕がどのくらい旅をしてるのかと聞くと「俺の人生はずっと旅さ」と遠い目をしていう。

サミュと名乗った彼の話を聞いてみると、彼の両親は旅をしている最中に彼を産みそれから彼が5歳になるまで旅を続けていたらしい。

それからイギリスで学校にはいったけれど、高校を卒業してからはずっと旅をしているらしくもはや何年、とかそんなレベルの旅人ではなかった。

「うらやましいなー」と僕がいうと(実際考えるとそんなに羨ましくもないか…)
「誰にでもできるライフスタイルだ。お金はないし、たくさんの事を犠牲にしないといけないけれど。」と彼は言った。

彼とはここでお礼を言って別れて、すげーやつもいるもんだなーと僕はまた列車に乗った。

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駅で買えるタパスが真っ黒だったのだけど(よく似た料理が多くていったいどこまでをタパスと呼べばいいのかわからないが(°_°))なんでも青いトウモロコシを使うからこういう色になるんだとか。

列車に揺られて夕方頃にクリールに辿り着いた。
駅から降りてフラフラ歩きながら宿を探す。声をかけてきた客引きに歩き方に乗っていたドミトリーがあるという宿に連れていってもらうもドミトリーはなく、高かったので他の宿へ。

客引きの兄ちゃんに「安いところ!安いところ!」と言うとドミ一泊150ペソのところに連れていってくれた。

宿に入るとさっきディピサデロで会ったサミュがそこに!

あー!また会う気がしたんだよなー!とお互いに笑い合う。縁がある人とはまた会えるものやなー。

ドミトリーも僕だけだったので、実質個室でラッキー(´Д` )ただ、標高が高いのかやたら寒い。ダウンきて寝ないといけないくらい。

サミュと明日この近辺を巡るツアーに参加することにした。彼はスペイン語ペラペラで母国語が英語なので心強い。


その後街をぶらぶら。

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茹でたトウモロコシになんか色々ぶちまけたやつ。これはちょっと微妙やったなー。でも屋台のおっちゃんは例外なくいい人!!

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「これがメキシコのベストビール!」
サミュに教えてもらったコロナのこれがマジで美味い。


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ゲストは僕らだけだったので、2人で夜は語らっていた。宿は家族経営みたいで、リビングでおばちゃんとその孫と交えて談笑していたりもした。


部屋はおもいっきり寒かったけど、疲れていたのかこの日はぐっすり眠れた。