踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

ニューヨーク②居酒屋りき

12月3日

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15分遅れてMはやって来た。

高校の同級生だったやつはいまNYで政府系の仕事をしており某国際機関で働いている。

もう何年も前になるのだが、そんな彼の結婚披露パーティーの司会を務めたのは何を隠そうこの僕で、銀座のレストランを貸し切ってほとんどが東京の人でアウェイ感バリバリの中、大阪から来た人が1人で司会をやってのけたのはいい思い出だ。

「おーー!ニューヨーカー!」

僕が叫ぶと、相変わらず奴はクールにニューヨーカーだよ、お前は何カーや。まあ、バックパッカーなのか。と返した。

何年ぶりかに顔を見るけれど、なんかちょっと逞しくなったような気がする。四年近くもニューヨークで揉まれれば逞しくもなるだろう。

とりあえずシャワーを浴びたいと僕は訴えたのだが、なんか食ってからという流れになって僕らは「居酒屋りき」へ行った。


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まさかニューヨークでこんな日本の居酒屋に寄れるとは思っていなかったので、ほっとして嬉しかった。お好み焼き、餅チーズ焼き、ホタルイカ、そしておでん。。。´д` しみわたるっ

モロッコでお腹を壊してからまだお腹は緩く、むしろニューヨークについてから悪化していたのだが、間違いなくうまいビールを飲まずにはおれず、日本食とビールを僕は楽しんだ。



「夢を叶えた気分はどう?」

僕はMに聞いた。

高校時代僕らは机を並べて学び(主に僕は邪魔をしていたけれど)共に漠然とした「世界平和」を語り、夢を見ていたのだった。

結局僕は色々な事情で歯科医師となり、彼は彼の道を貫いた末に政府の役人になった。いまや某国際機関代表部に勤めておりまさしく出世頭。

そして何より、彼は数少ない「高校時代からの夢を叶えた男」だった。

「まあ、あの頃思った道をそのままくることが良いことかどうかはわからないけど」Mはおでんの大根をつまみながら答えた。

「まだここがゴールじゃないから。」

プロフェッショナル・仕事の流儀かよ。とツッコミを入れたくなる熱い言葉が飛び出した。

そう、あの頃叶えたかったところにたどり着くまでには彼はまだまだ先にあるポジションにつかなければならない。役人になったからといって、まだまだそこは始まったばかりなのだ。

「でも俺にNYなんてほんま似合わんよな。まあでももうすぐ四年、か。」と彼は笑った。確かに、ニューヨークなんて華やかなイメージの街とMはかけ離れたイメージではある。


食事を終えて、Mの家に向かう。

彼の家からはNYの夜景を一望できた。

ニューヨークのクレイジーな家賃の話や、保育園の費用の話を聞いているとニューヨークは住みやすい街とは言いにくい。

でも摩天楼の夜景を見ると、単純にすげえ街だなと思う。

とりあえず異臭がするからシャワー浴びてこい、と言われて僕はモロッコを出て以来数日ぶりに温かいシャワーを浴びた。

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スパークリングワインで乾杯!

12年ぶりのこの街は僕に何を見せてくれるだろうか。