踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出た髭の人が世界中放浪した果てに結局海外大学院留学せずに帰国→家族でベトナム ハノイ移住→その後ドイツで大学院卒業→現在はカンボジアでのらくら。

ブルガリア〜Veliko Tarnovo①〜

10月8日

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早朝のバスで3時間、ブルガリア、ソフィアの東、Veliko Tarnovoについた。

思ったよりはやく着いたので「ヴェリコ・タルノボ?」とバスの運ちゃんに聞く。

「ダー。(・ω・)」
といいながら首を横に振るおっちゃん。

条件反射で、そうかーまだVelikoじゃないのな、早いとおもったよー、休憩かよーと思ってバスを降りた。

んでトイレにいって帰ってくるとなんか様子がおかしい。

みんなバスにおらん。
荷物がない(°_°)

慌てておっちゃんにもう一回ここがVelikoか?と聞くと今度は頭を縦に振って

「ダー(・ω・)」


いやいや、どっちやねん!
ぼくは慌ててバックパックを背負った。


あとで知ったんだけどなんとブルガリアでは
「はい」「いいえ」を表す頭の動かし方が日本とは逆らしい。これはボディーランゲージで旅をしている国ではほんま要注意や!


正午にカウチサーフィンのホストのMuamと広場で待ち合わせになっていたので道を聞きながらそこを目指す。

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なんとwifiが広場でもひろえる!
ブルガリアは通信事業に力を入れているらしく、外でも結構電波を拾えるし、バスの中でも使えたりする。旅人にはありがたい。

ベンチに座って待ってると何人か物乞いをする人達が来た。中には親しげに話しかけてきて最後に「で、赤ん坊食わせないといけないから金くれ」という人もいる。ヨーロッパの中でもこういう人達が多い国なんだろうか。ソフィアでも何人かいたな。


Muamは髪を後ろにまとめた、僕より少し若い、優しい雰囲気の若者だった。

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オファーを受けてくれてありがとう!と僕は礼をいって、Muamと一緒に彼のうちのある旧市街へ歩き始めた。

僕がいたのは新市街のほうで、旧共産圏にありがちなモノトーンな建物が並んでいるのだけど、旧市街は全くちがう。

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美しい(°_°)

RPGの世界に迷い込んだみたいな!
しとしと降る小雨がまたムードを盛り上げるのなー。

そんな石畳の旧市街をぬけてMuamのうちへ。彼もここに住み始めて2年くらいだとかで、大学生の頃は新市街に住んでいたらしい。

奴の部屋がまたオシャレ。

着くなり「昨日の残りだけど」と昼ご飯を振舞ってくれた。

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Muamはベジタリアンらしく、これはポテトと卵と小麦粉混ぜてスパイスをまぶして作ったパイだと言っていたけど、食べてみるとお好み焼きみたいな味がした。彼のお母さんお手製の「ルティニツァ」というトマトのペーストをつけるとデラ美味い。

Muamはブルガリアの文化について色々教えてくれた。
町を歩いたらよくかかってる「Your beautiful forest」っていう有名な曲がある。これが心にくるいい歌で。なんでもブルガリア伝統の曲らしい。歌詞は、森を讃える内容になっていて、キリスト教が入って来る前のブルガリアの人達が自然信仰をしていたのをよく表していると思う。

ブルガリアには「タングラ」と呼ばれる土着の信仰があっていまでもそれを信奉(?)しているひともいるんだそうだ。
日本のなまはげに似たような風習もある。

非常に興味深い。


「瞑想することあるの?っていう質問は難しい質問だなあ。言って見ればいつだって、どの瞬間も瞑想してるし、どの瞬間も瞑想なんかしていない。」

彼はスピリチュアルな人間で話せば話すほど東洋的な哲学や、チベット仏教について深い知識をもっていた。

かといってそれを押し付けるようなこともなく僕はMuamとの時間を楽しむ事ができた。ワンピースがめっちゃ好きで、今週号の話でめっちゃ盛り上がったりした(・ω・)

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スーパーに買い出しにいって晩飯を2人で作った。Muamの部屋にはオーブンと電気コンロが一緒になった家電があって、これが便利で結構なんでも作れた。

パスタを作った。これまたMuamの母特性のトマトソースを加えたソースは激ウマ! スパイスも赤コショウとか変わったのがあったなー。

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パンがなんか身体によさそうなんがいっぱい入ってる。

伝統医療についての話も少し聞けた。
というか民間療法だけど、熱がでたりするとお酢を靴下につけてそれをはいて寝るんだそうだ。日本で手ぬぐいにお酒つけて寝るようなものかな。

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ヨーグルト。
ブルガリアといえば!ヨーグルト!
これはヤギのヨーグルト。ほのかにあと味が獣臭。

お腹いっぱい食べて、日本のアニメとか漫画の話してる間に寝落ちした。

明日は晴れてくれるといいなー!