踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

ブッダガヤ初日〜蚊の試練〜

9月4日②

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ガヤからブッダガヤの町に向けてトゥクトゥクで移動していると段々とのどかな風景になってくる。
この辺りはインドでも1番、人々が貧しい生活をしている地域なんだそうだ。

ブッダガヤの町の中心あたりにRaveenの運営しているネットカフェがあって、訪ねていくとそこには同じカウチサーファーが四人いた。

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そこから隣の村にあるRaveenの自宅に移動! こんな人数を1度にもてなせるなんて、どんな家なんやろうか!

Couchsurfinのプロフィールでは、「教育を受けれない人達の為のフリースクールを作ったり、医療ミッションを行ったりしている」とあったので、なんとなく僕は裕福な家庭の人なのかな、と思っていたのです。


ブッダガヤよりもまだかなり郊外にあるRaveenの住む村は、のどかな村だった。

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泊めてもらう家は半分まだ建てている最中で、この辺りの人の家はこんな感じなのだろうか、薄暗くて湿気がすごい。
小さなネズミがチョロチョロ走り回っていたり、蜘蛛の巣がそこらじゅうにあったり。
うーん、しかしタダで泊めてもらうのに文句は言えない!


部屋をシェアしたイタリア人のマシューは気が合って楽しい男だった。

「寝るのには差し支えない、が、昨日は蚊がすごかったよ」

シャワーの使い方とかトイレとか教えてくれながら言った彼のこの言葉をあとで強烈に痛感することになるのだが…


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Raveenが今日はパーティーをするからこれを買ってきた!といって天井につけるファンを取り出した!
作るのを手伝い、天井に設置!

その後パーティーの買い出しへ。
お金はみんなで割り勘して、僕とRaveenの兄がバイクで買い出しにでた。

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チキンを買ったのだけど、道端で注文してから捌く。
ほんと無造作にスパっとチキンの首を落としてバタバタ動く身体をそのまま蓋のついたバケツみたいなのにいれる。

日本人な僕が写真をとっていると、何がそんな珍しいねん、という目で他のお客に見られてた。

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お酒を買う。明らかに「秘密なんやで!」という雰囲気の店構え!
インドでは飲酒は禁止されてはないけど、良いこととはされていないのでレストランでもほとんどメニューには載っていない。(でも言えばでてくるんだけどね!)


オーストリア人のコニーがチャパティを家の人達と一緒に作っていた。
Raveenの家族の人達はみんな暖かく僕らを受け入れてくれていた。

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結局、電気がパワーダウンしてしまい設置したファンのある部屋は使えず、屋上で小さなパーティーをすることに。

料理ができるのを待ってる間、イタリア人のマシューがここ何日かここに滞在した経験を話してくれた。

「Raveenの学校にもいったし、彼のそういう部分は本当にいいところだと思うんだ。でもね、、寄付をねだられるんだよね。この家をみてわかるだろう、彼も裕福なわけじゃない。建設中のこの家兼学校も、もう資金が底をついてしまってるんだ。」

マシューはこの土地はアフリカの最貧国と比べても、同じくらい貧しいのだという。

「で、寄付ができないなら何か買ってくれって言われてな。結局ちょっとしたものを買ったんだが、、、僕はなんだか彼のやり方はCouchsurfinの精神とはずれているような気がするんだ」

Couchsurfinをつかって、建物の建設を手伝ってもらうだとか、そういう例はたぶん他にも沢山あるんだろうけど、確かに寄付をしつこく要求するのは違う気がする。

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Naveenがふるまってくれたチキンカレーは美味しかった。ビールもカレーにあって、楽しい時間を過ごした!

「学校のことについて相談したいんだけど、どうやって資金を集めればいいとおもう?」とNaveenが聞く。

旅人たちは、Campfireっていうクラウドファンディングのサイトがいいよ、とか、マザーテレサのやっていたような宝クジはどうだろう?とか色々と案を出すのだけど、Raveenは「手早く」お金を集めたいようで、なかなか彼が納得できるような方法にはたどり着かなかった。


話を聞くと、この土地は本当に貧しく、殆どの人達が教育を受けられない。なのでRaveenは色々な支援を受けながらこの土地でフリースクールを一つ作った。

「いつかは全寮制の学校を作りたいのだけど」僕より若いかれが一生懸命なのには心を打たれるのだけど、

「だからお金がほしい!」っていう雰囲気を出されると、なんだか違うんじゃないかな、と感じてしまって、「ここで何万円もRaveenに渡すことがいいことなんだろうか?」と僕は考えてしまう。


この夜。同室のマシューが言っていた通り、僕らの部屋は蚊が物凄くて、人生最強に蚊に噛まれる夜を過ごした。

身体中にタイで買った結構協力な蚊除けを塗っているにもかかわらず、足の指の間から顔までいっぱいやられた!

顔の両方の眉毛の間を噛まれて、その辺りが腫れてきたとき思わず

「ブッダかよ!」

とセルフで突っ込んだものの、もうたまらんくらい痒かった。

聖地だからか!これはブッダから与えられた試練なのか! マーラよ、去れ!うおーー


結局この夜は殆ど眠れず、デング熱とかマラリヤとか怖い!のとこれは流石に眠れない、ということで

3泊の予定をキャンセルして髭は翌日ブッダガヤのホステルに泊まったのでした。

AC付きの部屋にチェックインしてバタンキューで眠った瞬間の安堵感ったら。


ああ、自分は本当に恵まれた環境にうまれた、何にもしらなかった日本人だな。

あの環境で暮らすのは、辛いな。

「快適」ってすごいんだな。


貧困という、言葉だけしっているものの片鱗に少しふれて、色んなサクセスストーリーの表面だけかじって、少しでも「貧困」を知っていると思っていた自分がこの日本当に恥ずかしくなった。