踊る髭、マレーシアへ!
5月7日。
6時半に宿をでてドンムアン空港へ。
今回は日程的にマレー鉄道での陸路入国はやめときました。エアアジアも安いしね。
びゅーんとマレーシアへ。海がきれいだ!
KLセントラルSt.から
迷いながらモノレールにのって宿のある駅に向かう。
タイとマレーシアってそんなに違いあるのかな?とか思っていたけど、全く違った。
それぞれが主張しあって、競い合って、混じりあって共存しながら、洗練された文化を産んでいるような空気。
タイは文化としてヒンドゥーを含んでいるけれど「移民が増えたのはここ四年くらい」とイブが言っていた。
マレーシアはきっともっと昔から色んな人達が渦巻いたりくだまいたりしながら、ぐるぐる発展してきたんだ。
「今からなら絶対マレーシアに銀行口座つくったほうがいいぞ!」とちょっと前に言われたのも少しなっとく。マレーシア・リンギットどんどん強くなるだろうな。
かつてのシェアメイトで、現在マレーシアのジョホールバルで働いているノブコに頼まれた「ナマコ石鹸」なるものを買いにセントラルマーケットへいく。
マーケットに売ってるものがタイと違うのも面白い。
なまこ石鹸!
そんなに肌にええのんかなーと思いながらも10個購入。マレーシア初めてのお使い終了。
ケバブを食べながら店の兄ちゃんに「ツインタワーはここからあるける?」と聞くと、悪いこといわないから電車でいけ、と。
また電車にのってKLCC駅へ。
ペトロナス・ツインタワー!!
実は昔一度来たことがあるけど、いま見るとまた違うなー!かっちょいい!FF7みたい!
道ゆく人に撮ってもらったら、「お邪魔しまーす」みたいに写ってしまった。
しかし格好いい。台湾の101も格好良かったけど、これもいいなー。片方を日本がもう片方を韓国の企業が建てたんだよね確か。
意外と高い建物が好きみたいだ。
でも登るよりも見るほうがいい。
そこで僕は思った。
「これはツインタワーを見ながら一杯やらんといかん」と。
「ツインタワーを見ながらゆったり飲めます!」というのを売りにしているBARが必ずどこかにあるはずだ!
僕は辺りを見渡して、それらしき建物を探した。あ、グランド・ハイアット!ありそうありそう!
ツインタワーの股の下を通って反対側へ。
うろちょろしてるとそれっぽいのを見つけた。
「Marini's 57」
これは確実に57階にあるやつやろ!
まあ一杯くらいなら自分でも払えるだろうきっと。
と思い一階のカウンターらしきところに突撃する。
「BARありますよね?これBARですよね?」
「はい、お客様。こちらでは57階でツインタワーを見ながらお寛ぎ頂けます」
「おお!」
「ですが、ドレスコードがございまして…」
お姉さんは頭からつま先まで僕を見た。
「お召し物をスーツに着替えて来ていただければ、楽しんでいただけるかと思います」とニッコリ。
あ、ええ。
そうですよね。
パンフと連絡先を貰いました。
No slippers,flip-flops,sandals,crocs,bulky sports shoes and dirty footwear.
No faded jeans and Tshirts,short, Bermuda pants, and for men, NO sleeveless attire or rolled-up pants.
No caps, berets, hats, or sporty head gears.
わかりやすく訳すと
「スリッパとかスポーツシューズとかダメ。ジーパンとかTシャツとか半ズボンもかダメ。ちゃんと袖付きの服着て下さいね。帽子とかかぶってたらもう絶対ダメ。ダメダメ。ほんともうお客様、おととい来てください。このイカ野郎。」
という内容でした。
今の僕の全部がダメでした。
本当にありがとうございました。
着替えれるものなんかあるわけもなく、「皆様の快適な空間作りのため、ドレスコードをお願いしております」という一文に、なんなの?半袖短パンモンベルシューズがいたら不快なの?あれかい?次は髭そってこいとかいうのかい?わけわかんない! と子どもじみたぷんぷんを覚えながらも退散。
まあ、そりゃあ、そうっすよね。
背伸びせずに飯食って寝ますとも。
僕はツインタワーをあとにして宿に向かった。あー、噴水が綺麗だなあ。涙で霞んでよく見えないや。