踊る髭の冒険

30歳を目前に仕事をやめて旅に出たナッカーサーが世界中放浪した果てにイギリスの大学院に留学するのかどうか、という毎日を綴るブログ。可能性迷子の毎日をお届けします。

旅の話 〜ピヨピヨボーイのカンボジア一人旅編 ①

旅のスタイルは人それぞれですが僕の場合はカバンひとつで何処へでも旅をするバックパッカーというものにずっと憧れを抱いていました。

僕が始めてバックパッカーというものを知ったのは小学生の頃にTV番組の「電波少年」の中で猿岩石の2人が旅をしているのを見たとき。

世界には色々なところがあって、考えた事のない生活をしている人がいるんだなーと毎回TVをみて子ども心にワクワクしていました。

あの番組がやらせだろうがなんだろうが全く関係なく、少なくともナッカーサー少年の心はあれによって外に向いていったのです。

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21才の時、初めて一人旅に出ました。
彼女に振られて傷心旅行。プレゼントを買うために深夜のバイトで貯めたお金がそんな風に役に立つことになり、一路カンボジアに旅立ったのでした。

僕は憧れのバックパッカーよろしく、カバンひとつで颯爽と旅だつ予定でした。
しかしチキチキチキンボーイだった僕は何を隠そう、大きな黄色いスーツケースをガラガラさせて空港に向かったのです。

バックパッカーは「ゲストハウス」というところに泊まるもんなんだ!という情報はあったものの身の回りにバックパッカーなんて皆無だった歯学部三年生の僕は拙い英語でシェムリアップの町のChenla Guest houseというところをネットから探し当て、そこでまたチキンぶりを発揮して、ドミトリー(相部屋)ではなく個室をポチッと選択。

確かあの時は空港ピックアップも頼んでいて、空港にピックアップにきてくれた宿の少年が僕を見るなり

「スーツケースできたのかよ!」とつっこんでいたのを今でも鮮明に思い出します。目立つぜ、黄色いスーツケース。
まさにひよっこだぜ。

少年の乗ってきたのは本当に小さくてボロボロのスクーターで、なんだか申し訳ないのと恥ずかしいので着くなり「ほんとごめんっ」という気分になりました。

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少年のスクーターの足元にスーツケースを挟み、ノーヘル二人乗りで宿に向かう僕たち。ゆれます。

宿につくと黄色いスーツケースで現れた僕はおぼっちゃん感丸出しだったのでしょう「何しにきてんの?」という目で色んなひとに見られました。

すぐにバイクタクシーと交渉して次の日からアンコールワットを巡り、憧れの遺跡巡りを堪能したものの、その宿では同世代の日本人もおらず、友達らしい友達もできませんでした。

さみしい。
一人旅はやはり寂しいものなのか。いや、むしろそれを楽しむものなのか。でもちょっとくらい本で見たような旅人同士の交流みたいな、あわよくばワンナイトラブみたいな、そんなことがあってもいいんじゃないか?

傷心だった僕はそんなことを思いながら夕暮れのシェムリアップを歩いていました。

そこでなんだかさみしそうにトボトボ歩いていた僕に声をかけてくれた人がいました。

「日本人の方ですか?」

目の前には背の低い日本人の女性が立っていました。

その人こそが僕の人生を大きく変えたとある旅作家さんだったのです。

②に続く。
(たぶん)